6月7日(日)国語総合 第3回スクーリング 資料

 

・曹洞宗の僧侶の入門はほとんどが大学卒の人というのが現状である。「とんかつ」の主人公の少年は家庭事情があり、異例だったことがうかがえる。

 

・「僧侶の肉食」について

 教科書P3010「寺育ちのくせに」

 教科書P32L3「修行中の身ですからになあ。」

 

 〇仏教では一般的に、不殺生戒(生き物をむやみに殺してはいけない決まり)が第一に挙げられるが、すべての生き物は他の生き物の命を殺して、それを食べていかないと生きていけない。いわば破られるための戒律が第一番目に挙げられている。人間はそのことに気づき、生かされていることに謙虚に感謝する、というのが修行の始まりなのである。なお、他の人から肉食を勧められた場合には、「頑なに拒否する」ことも物事に執着があると見なされ、修行の妨げになるため、謹んで「いただきます」ということである。

 

 ・肉食に関する言い換え

  馬肉…サクラ。肉の色から来たという説と、馬肉の旬が春(桜の季節)という説がある。

猪肉…ボタン。肉の色から来たという説がある。

鹿肉…モミジ。「奥山にもみじ踏みわけ鳴く鹿の声聞く時ぞ秋はかなしき」という和歌から来たという説がある。

鶏肉…カシワ。色づいた柏の葉っぱの色から。

 

  うさぎの数え方…一羽(獣を食べているわけではない。鳥であるという言い訳か?)

 

 レポート③おもて七「問わず語り」について

  (意味)人がたずねないのに、自分から語りだすこと。また、ひとりごと。

 

  (例文)食事のあいだ、問わず語りのように、それぞれの身の上話めいたことが語られた。偶然とはいえ、四人四様に「独り身」であるのも、同病相憐むような気持ちの通じあうところがあったにちがいない。内田康夫『怪談の道』より引用

      それでも静枝は苦情も言わず、問わず語り自分の身上を語ってくれた。

阿刀田高『時のカフェテラス』より引用

      少女の問わず語りによってなぜ彼女の母親が、戦死した夫を憎んでいるのかわかってきた。亜紀の母の類は結婚前の道楽は別として、結婚後は自分だけが夫に愛されていた、ただひとりの女だと思いこんでいた。横溝正史『死仮面』より引用

 

 参考・引用 「Yahoo知恵袋」「Yahooブログ 三浦哲郎文学を読む会」「Yahoo辞書」