校長より

  本校は大正11年に勤労者の学びの場として創設された伝統ある工業高校で、これまで多数の卒業生が産業界等において活躍しております。そして、これからも伝統を継承するとともに新たな学びを得ながら産業を支える工業人の育成に大きな役割を果たしていきたいと考えています。

 校訓である「技術と精神(こころ)」は、優れた技術の錬磨には「精神」は不可欠のものであり、「精神」を有する技術は必ず、世の役に立つものであり、 工業学科の専門性を生かし、知識・技術の修得と人間的な発達をめざし、志高く調和のとれた職業人としての能力育成を図ることを願い制定されています。この「技術と精神」をすべての教育活動の基本に据え、自己実現を図り、社会に貢献できる人間の育成に努めているところです。

 創設以来の流れを汲む定時制課程では、機械交通工学科・住システム工学科の2科を設置し、それぞれの科で1年間工業に係る基礎基本を学習したあと、機械交通工学科は機械コースと自動車コースへ、住システム工学科は電気コースと建築コースへ選択し進級します。その後3年間にわたり専門的な技術と技能の習得を重ね、「ものづくり」のスペシャリストの育成をめざしています。 また、一人一人の生徒がわずかな時間を捻出し取り組むことで東海大会や全国大会に出場する部も複数ある、活気に満ちた夜間定時制高校でもあります。

 今後も引き続き、教職員が一丸となって日々指導を徹底し、様々な課題を主体的に解決し社会的に自立した技術者を育成することを通じて、地域に貢献できる学校づくりに邁進する所存でございます。御支援のほどよろしくお願いいたします。


                                    校長  嶋田 和彦