《夢を追いかけて!!》
  セレッソ大阪 19 御給 匠 J初ゴール!
  《写真はNHK中継画面のものです。転載はご遠慮下さい》
 
2003年9月19日(金)夕刻。例によってボソボソとした声で、『連絡が遅れてすいません。明日の
ヴェルディー戦、ベンチに入ります』と、嬉しい連絡を受けた。20日は静岡県の浜名高校との練習試
合のため、夜のBS1でのJリーグ速報を食い入るように見ると、森島選手の2点目のゴールの前に、
長い足と背番号19を確認し、出場の機会を得たことを嬉しく思った。
翌日、やや興奮気味に御殿場でミニ合宿に入ること、初のJリーグのピッチの感想を聴かせてくれた。
9月23日(水)。練習試合を終え学校に戻り、セレッソ大阪vs名古屋グランパスの試合を後半からT
V観戦。一回り、二回りも大きく逞しくなった御給の登場に、どうしても心配の方が先に立つ。グラン
パスの赤に彩られたスタンド。一角を占めるピンクのサポーターからの御給コールに、セレッソサポー
ターの熱い思いと気持ちを重ねる。早々、右サイドでボールを受け、森島選手に。森島選手のサイド突
破にゴール前にポジションをとる御給。ドンピシャのクロスに、ややかぶり気味の御給のヘディングシ
ュートはゴール枠外へ。『ステップが踏めてないないか、なんやねんそのヘッドは!』と悪態をつく。
後半34分、カウンターから絶妙のスルーパスに反応しグランパスDFの裏に抜け出し、J初ゴールを
決めた。『ファーストタッチミスやないか。でも落ち着いて良く決めたぞ』と、思わず手を一つ打った。
5年前、西郊中学校で行われていた試合を、たまたま当時の監督川村先生と観戦にいった。ピタッとボ
ールが止まるし、正確なパスが出せる長身の選手が目がついた。是非津工業に来て欲しいと思った。
2年生の選手権を終えた次点でFWへのコンバートを決めた。いかにもFWといった吉武(現横浜FC)
の抜けたポジションをどうするかがチームの抱える問題でもあった。
典型的なパサーのスタイルは変わらず、大人しい性格ということもあり、ゴールに果敢に向かっていく
スタイルでもなく、『何度も無理なポジションをやらせているのではないかと』自問自答の日々が続いた。
国体の選抜候補に上がったことから自信を持ち、本人の努力もさることながらゴールへの姿勢が全面に
前に出てきた。国体選抜強化の『合歓の郷カップ』でセレッソ大阪U−18との対戦をきっかけに、セ
レッソでの練習会に参加し、入団の運びとなった。プロの世界への挑戦に、不安を隠せない両親を熱意
で説得し、大阪でのサッカーだけの生活に入った。
漸くプロとしての一歩を踏み出すことができた。自らのプレーがどれほどの多くの人達に、喜びと感動
を与えるかを肌で感じ、今後も精進を続けて欲しい。
全ての人にチャンスは公平に与えられる。そのチャンスを手にし、自分の夢を目標に変え、追い続ける
ことと、その努力を払える人は少ない。
横浜FCの吉武ともども、今後の活躍に期待したい。
                         《今回はプロジェクトX風にいってみました》