木橋作りを通してのアメニティーの考察

三重県立津工業高等学校  土木科  赤塚健人

近年、地球的な規模での環境問題が人類共通の重大関心となっている中で、産業活動や消費の面で、環境保全に貢献する行動をとることが社会的に要請されている。

木材は、その利用を通じて環境保全に様々な形で貢献し得る材料である。

三重県の場合統計資料を見ると、気候、国土など自然的条件、社会的条件に恵まれ、森林面積は375664haと県土面積の65%を占めている。また、人工林率も62,7%と高く我が国有数の人工林地帯を形成している。

図―1 木材利用が環境保全に及ぼす影響について特徴的なことを記述すると以下のとおりである。

第一に、木材は再生産可能な資源である。

第二に、木材は適切に利用すれば、超長期の使用が可能である。

第三に、木材の利用・加工に要するエネルギーは他の材料に比較して大幅に少なくてすむ事。

テキスト ボックス: 図―1 三重県の森林の状況木材利用を促進することは、地域に立地している林産業や林業の活性化に寄与するところが多く、地域の振興に大きな貢献をすることになる。このように、木材の利用は環境保全のほか地域振興にも役立つという社会的な意義を有している。

そこで、地域産業の一つである木材を利用し、公的な施設として認知されている木橋製作を『課題研究』のテーマとして取り組んだ。

課題研究の概要は以下の通りである。

課題研究のメンバー 7人

製作工程

毎週木曜日(課題研究)3時間を利用   指導教官  中村元紀 先生

製作のフローチャート

は じ め   → 木材の表面加工 → けがき → 木材加工 →

                     本組    ←  ほぞ等細部加工

木橋製作に当たっては出来るだけ木材だけを主体にした加工を考慮し,釘等の使用を控えた。

















歴史的に最も古い橋種は石橋であり、一般的に使われている橋種は綱橋と鉄筋コンクリート橋であるが,現在の綱橋に用いられている形式は殆ど古い木橋に見ることが出来る。

木橋の場合鋼材より強度が低く又材料のばらつきが大きいため、適用の支間長や構造形態あるいは木材以外のワイヤー等を使用する場合がある。

この木橋を製作するにあたり、本校の機械科が製作したミニ機関車を橋の上に通すことを考え、荷重および構造形態を考えた。

製作風景

木材にけがきをする

木材の表面加工













1次仮組            
   
 












桁のほぞ等による結合











床版の固定

      完 成

最後に木橋製作を通し、木のぬくもりや暖かさを感じることが出来た。この製作した木橋上をミニ機関車が走行し、機関車に乗る子供達に暖かさが、私たちが作り上げたことによるぬくもりを感じて貰えればありがたい。又、設計施工に当たり後から色々な反省点やデザインに対する検討を詰めておけばよかったと思っている。