平成10年卒業の海保君が、大学院合格の報告に来てくれました。
これは、その時の彼との対談の記録です。

海保君のプロフィール
  • 平成7年に松阪市立西中学校を卒業、本校電気工学科に入学
  • 平成10年に卒業と同時に、愛知工業大学 工学部 電気工学科に進学
  • 平成13年に1年間、海外留学
  • 平成14年に富山県立大学 工学部 電子情報工学科 大学院に合格
「充実した高校時代でした」
  • まずは、大学院合格おめでとう。
  • ありがとうございます。ホッとしました。
  • 高校時代の思い出は何が一番記憶に残ってる?
  • そうですね。やはり0限授業かな。特に電験3種の補習は、朝早い上に難しいので大変でした。一生懸命やって「理論」「電力」「法規」の3科目に合格し、大学にはいってから「機械」にも合格して電験3種合格となりました。
  • やっぱり難しかった?
  • そりゃ最初はさっぱりワケがわかんなくて大変でした。でも、毎日やっているうちにチョットずつわかってきて、「おっ、やれるじゃん」て感じで、だんだん自信がつきました。おかげで大学に進学してからも専門教科に苦労することはなかったですね。
  • あと、記憶に残っていることは?
  • クラブ活動ですね。弓道部に入っていたのですが、3年間毎日放課後や休日に練習を重ねました。おかげで、3年生の時には、個人の部で県大会で5位になり、東海大会に出場できたことがいい思い出です。
  • 勉強だけでなく、クラブもがんばったんだね。
  • はい。勉学とスポーツともに大変充実した高校時代を送ることができました。
  • 高校時代に得たものって何だと思う?
  • やっぱり、資格取得の勉強とクラブ活動を通じて得られた自分自身に対する自信ですね。「がんばればやれるんだ」という信念を得られたのが大きかったです。
「専門教科はほとんど『優』です」
  • 大学への進学はいつ頃から考えたの?
  • 高校2年生の時に「アポロ13」という映画を見て、NASAやロケットに興味が湧いたのがきっかけです。勉強して将来そういう仕事につきたいと思ってからですね。
  • 入学してからはどうだった?
  • 推薦で入学したのですが、英語と数学には苦労しました。高校時代にあまりやってなかったので本当に大変でした。でも、専門教科については電験3種で勉強してあったので全体像や解法のノウハウがわかっていたので、本当に楽でした。おかげで成績は、いつも電気工学科200人中10番以内で、専門教科はほとんど「優」でした。
  • 10番以内!!そりゃスゴイ。よく英語や数学が克服できたね?
  • 高校時代に得た「やればできる」っていう信念と自信がなかったら、無理でしたね。
「努力で夢がかなう」
  • 大学生活で思い出深いことは?
  • 大学3年が終わってから1年間、カナダとアメリカに留学したことです。
  • むこうでどんなことしたの?
  • まず、最初の2ケ月間はカナダの語学学校に通って英会話を勉強しました。それから約半年ロッキー山脈のふもとのホテルで働いた後、3ケ月かけてバスでアメリカ大陸一周をしました。
  • 高校時代と同じく充実した大学生活だね。得た物も多かった?
  • 違う文化に触れることができたおかげで、物の見方なんかが広くなった気がします。それと、海外で働きたいという夢があったのですが、今回その夢を実感できたことで、「努力で夢がかなう」と言うことを実感しました。
  • これからの大学生活の目標は?
  • 今、大学ではマイクロロボットの研究をしていて、11月に東京工業大学であるロボットコンテストにむけてロボットランサーを設計して製作しています。この大会で優秀な成績を残すことですね。
  • 今回、富山県立大学の工学部電子情報科大学院に進もうとしたわけは?
  • 富山県立大学では、電離層の研究がNASAやアラスカ州立大学と共同で行われています。日本で唯一、学生実験で観測のためのロケットをアラスカで打ち上げることができるんです。
  • つまり、大学をめざした最初の動機であるロケットの夢が実現出来るんですね。
  • はい。がんばります。
「苦しくてもがんばる」
  • 最後に松阪工業の後輩達に何かアドバイスはありますか?
  • はい。僕は松阪工業の電気工学科でのいくつかの資格取得を通して、自分自身に自信をつけ、やればできるという信念を身につけることができたおかげでいろんな夢を現実のものとすることができました。後輩のみなさんにも「努力で夢がかなう」ということを信じて、「苦しくてもがんばる」ということを身につけていってもらえばと思います。
  • 今日は本当にありがとう。ぜひ、大学院でのロケット打ち上げに頑張ってください。
  • ありがとうございます。