松阪工業電気工学科通信

平成29年度 電験3種に3名合格!!

第三種電気技術者試験(電験3種)に3名が合格しました。
 今年の全国合格率(大学生、社会人含)は8.1%で、三重県は676名(ほとんどが企業人)が受験して60名の合格(8.9%)でした。大学生以上でもなかなか合格できない中での快挙となりました。彼らの喜びの声を集めてみました。

坂下 翔麻  受験回数 2回目     【宮川中】 1年目の結果 全滅 
現在の感想
 高校三年間での目標が叶ってとてもうれしいです。私が松阪工業の電気工学科に入ろうと思ったのは、資格取得に力を入れていて、電験三種の合格者がたくさんいたからです。卒業するまでに絶対この資格を取ってやろうと思い頑張ってきたので、その夢が叶いうれしすぎて喜びを隠せません。
私の勉強方法
 主に過去問です。夏休みに入ってからひたすら過去問をやりました。過去10年分のテキストを自分で買って補習から帰ってからは1日3年分やり続けました。ノートにまとめていくのが面倒くさく時間がかかるので、間違えたところを付箋に書いてルーズリーフに貼り、同じ失敗をしないようにしました。
特に苦しかったこと
 私は家がとても遠いので、通学が辛かったです。0限授業の日は毎朝5時起きでその生活が半年以上続きました。睡眠時間が1時間短くなるので、早く寝ることが多くなりました。早く寝ているにも関わらず、授業中に睡魔が襲ってきて集中できませんでした。何度やってもなかなか点数が取れなくて、何度もあきらめそうになりました。でも、ほんの少しずつだけど数を重ねるうちに点数が取れるようになってきたので、頑張ることができました。
後輩に送る言葉
 危険物取扱者や、電気工事士を取ってさらに上のレベルを目指すのはいいことだと思います。でも、電験三種は桁違いに難しいです。2年生の時に受けてたぶん「無理だ」と諦めそうになると思います。それでも、諦めずに高校生活最後の夏休み勉強しまくれば必ず合格できます。2年生の時に1科目だけでも合格しておくと、3年生でとても楽になるので頑張りましょう。4科目合格できるように頑張ってください。


清水 綾  受験回数 2回目    【大宮中】    1年目の結果  電力  合格
現在の感想
  まずは何よりも嬉しいです。入学してからこれまで幾度もの定期テストや様々な試験に励み、良い結果が得られた時や資格試験に合格した時にはもちろん嬉しく、達成感を得ることができました。しかし、勉強期間や勉強量、苦労そして懸ける思いを考えるとやはり『電験3種合格』の喜び、達成感に勝るものはありません。「特に苦しかったこと」でも書かせてもらいましたが、自分は家が遠いので学校への通学等も含め、改めて大変だったなと思いました。
私の勉強方法
 0限補習での授業や夏休みの過去問で計算問題についてはほとんどの問題をカバーできます。そのため私はA問題(暗記系)に力を入れました。自分が間違えたところやテキストを読んで大事だと思ったところを科目別にノートに記録していき、空いた時間に読んだりして覚えました。ちなみに私は、試験前にノートで読んでいたところがちょうど問題に出され2択に絞ることができました。
しかし、私が最も勧める勉強法は『常日頃の授業』です。電験3種は『電気』の資格です。電気工事士や危険物各類のような限定的な資格ではありません。つまり、専門教科で学ぶすべてのことが電験3種の勉強になります。常日頃から真剣に取り組むことで2年生年明けからの0限授業の土台を作ることができます。しかも、常日頃から真剣に取り組むと「成績」も上がるので一石二鳥です。

特に苦しかったこと
 私は家が遠く、通学に1時間近く掛かります。また、汽車の本数も少ないため0限授業の時には朝5時に起きて通学していました。そのような中での0限授業や夏休みの補習だったため勉強ももちろんですが、日々の通学がとても大変でした。
後輩に送る言葉
 「私の勉強法」で書かせてもらいましたが、『常日頃の授業』が大切です。夏休みに入り過去問が始まると、その日やった過去問(多ければ4科目)の復習や新たに覚えなければならないことで時間が削られます。そんな時に「基本的な公式」、「すでに覚えていなければいけない知識」を覚え直していてはとても時間が足りません。少しでも新しい知識を覚える時間が必要です。常日頃の努力で作り出した時間で読んだ一文が合格に繋がるかもしれません。
さらに、土台ができていると心に余裕ができます。心に余裕を持って勉強することが大切です。覚えなければならないことが山積し焦っていては身に付かず、諦めが生まれるかもしれません。心に余裕を持って臨めるよう、『常日頃の授業』を大切にしてください。
高垣内 朝寛  受験回数 2回目    【多気中】  1年目の結果 電力 合格  
現在の感想
  試験当日、試験が終わって自己採点しているときは合格しているかどうかハラハラしていました。自己採点で全科目合格点があったときはとても嬉しかったです。たくさんの時間を割いたゼロ限授業や夏休みの補習の努力が報われたと思いました。内定先も電験三種が必要な会社で、面接でも「自己採点では受かった」と話したのでマークミスがなかったかどうか不安でしたが、合格と知って一安心です。また、夏休みはクラブ活動も休んで、電験補習に参加していたので、部員には迷惑をかけましたが、それが無駄にならず良かったです。
 
私の勉強方法
・とりあえず過去問はやり忘れのないよう全部やる。
・夏休みはできるだけ毎日問題を解く、休日も宿題をやる。
・過去問に出たところは完全攻略にラインを引いて覚える。
・分かりそうな問題の解き方を理解する。理論的に覚える。
・夏休み補修の模擬試験は時間が足りないので、あとでじっくり考える。
・わからない問題はWebで調べる。
特に苦しかったこと
・0限授業の早起き
・クラブとの両立で土日も休みがほとんどなかったこと
・受からないとまずい、というプレッシャー

後輩に送る言葉
 電験三種の0限や補習は大変そうに思いますが、毎日やっていると慣れてきて、そこまで苦ではなくなります。勉強も進学校の受験勉強より楽だと思います。それよりも合格したいという気持ちが一番大切だと思います。それさえあれば、毎日コツコツ勉強して合格できると思います。もし落ちてしまったとしても電験の勉強で得た知識は、授業でも生かせるし、来年受験するときに役に立つと思います。電験三種といって身構えずに、自分も合格する!という意気込みで頑張ってほしいです。