Q&A

三重県立特別支援学校玉城わかば学園に関するQ&A

令和4年11月 三重県立特別支援学校玉城わかば学園

平素は学校教育活動にご理解、ご協力ありがとうございます。

令和3年6月、令和4年7月に地域の方対象に「地域対象学校説明会」を開催させていただきました。多くの地域の方々、関係機関の方々にご参加いただき、ご質問をいただきました。          

三重県立特別支援学校玉城わかば学園についての基本的な事項をこの度、Q&A形式にして取りまとめましたので、今後の参考にしていただければと思います。

Q1 玉城わかば学園は、どのような学校ですか。

A1 玉城わかば学園は、知的障がいを主障がいとする児童生徒を対象にした特別支援学校です。小学部、中学部、高等部(普通コース、職業コース)の3つの学部からなり、おおむね130名ほどの児童生徒が在籍しています。卒業後の自立と社会参画に向けて一人ひとりの教育的ニーズに応じた専門的な教育を行っています。

1クラス(学習グループ)の人数は、小中学部は6名程度、高等部は8名程度で構成されています。入学定員はありません。

校区は3市4町(伊勢市、鳥羽市、志摩市、玉城町、度会町、大紀町、南伊勢町)に渡り、児童生徒はスクールバスや公共交通機関、自転車、徒歩、保護者や放課後等デイサービスの送迎などで登下校を行っています。登校時間は9時、下校時間は15時です。(高等部職業コースは15時15分)曜日によって授業時間の短い小中学部の児童生徒は、スクールバスで下校するために6限目の時間を教室で担任と過ごしたり、保護者やご家庭で契約された放課後等デイサービスの迎えで下校したりして時間の調整を行っています。

詳しく知りたい方は、学校見学や教育相談を随時受け付けています。

Q2 どのようにすれば、玉城わかば学園に入学(転校)することができますか。

A2 玉城わかば学園は、知的障がいの児童生徒を対象にした特別支援学校です。入学、転校に関しては、教育相談を受けていただくことが必要です。まずは、現在通っている幼稚園・保育園・学校等を通して本校までお問い合わせください。高等部への入学希望の方は入学者選考を受検していただきます。受検希望がある場合は、期限までに教育相談と学校見学を受けていただくことが必要です。

Q3 どのようにして通学しますか

A3 通学方法には、スクールバス、自主通学、保護者送迎などがあります。

スクールバスには鳥羽伊勢コース、小俣コース、大紀コース、志摩コースの4コースがあり、スクールバスを利用せず自主通学する生徒は、自転車やJRなどの公共交通機関を使って通学しています。スクールバスは学校所定のバス停からのみ乗降できます。原則、自宅から一番近いバス停を利用してください。入学時(転入時)に登録していただきます。スクールバス介助員2名が添乗しています。通学方法に関しては所定の手続きが必要です。学校見学や教育相談の際にご相談ください。

Q4 学費はどれくらいかかりますか。

A4 入学金や授業料、通学に利用するスクールバス代は無料です。

それ以外には、給食費や学部費(各学年やクラス単位で購入する学用品等の経費)、PTA会費を年間8回に分けて徴収しています。

令和3年度実績

年間徴収額

●給食費 

小学部 51,840円(1回あたり6,480円)

中学部、高等部 57,600円(1回あたり7,200円)  

●学部費 

小学部 18,000円(1回あたり 2,250円)

中学部 19,920円(1回あたり 2,490円)

高等部 20,000円(1回あたり 2,500円)

●PTA会費 3,000円 (1回あたり 200円~400円)

上記以外に、

高等部では修学旅行の費用積み立てています。令和3年度実績(令和3年度は3学部とも三重県内の修学旅行でした。県外の修学旅行だと金額が違ってくる場合があります)

高等部  3年間  68,000円(1回あたり3400円を20回)

小中学部では、修学旅行前に各家庭から徴収しています。

小学部       25,000円

中学部       37,000円

なお、特別支援学校への就学奨励に関する法律により、スクールバスのバス停まで行くのに必要な交通費(バス代や車のガソリン代など)の実費額が補助されるほか、各家庭の経済的状況に応じて、給食費や学部費で購入した学用品、修学旅行に要した経費の一部等が就学奨励費として補助されます。

就学奨励費に関しては一日入学でも説明しますが、お知りになりたい事があれば、学校見学や教育相談の際に事務室までお問い合わせください。

Q5 どのような授業を行いますか。

A5 授業については、特別支援学校学習指導要領に基づき、児童生徒の自立と社会参画を目指した学習を行っています。児童生徒数は小中学校等、高等学校等よりも少なく、少人数教育が行われるのが特徴です。また、小中学校等、高等学校等の教育課程にはない「自立活動」という科目があり障がいによる学習上、または生活上の困難を主体的に改善、克服し生活の中でよりよく生きていくための授業を行います。詳しくは、学部によって教育課程が違いますので、お知りになりたい事があれば、学校見学や教育相談の際に主事部にご質問、ご相談下さい。

Q6 昼食は給食ですか。

A6 小学部、中学部、高等部とも給食を食べています。

食物アレルギーを有する児童生徒にも文部科学省の「学校給食における食物アレルギー対応指針」に基づき、給食を提供します。そのためにも安全性を最優先にします。食物アレルギー対応委員会により組織的に取り組み、食物アレルギー原因食物の完全除去対応(提供するかしないか)を原則としています。

Q7 どのような行事がありますか。

A7 運動会、文化祭、修学旅行等があります。また、各学部で校外学習や交流学習等もあります。

修学旅行は、ここ数年小学部が愛知方面、中学部が大阪方面、高等部が静岡・山梨方面の計画をしています。

令和2年度、令和3年度の各学部の修学旅行は、新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受けて三重県内の修学旅行に変更しました。

Q8 地元の子どもたちとの交流はありますか。

・小学校等、中学校等・高等学校の生徒との交流はありますか。

・地元の小学校等(中学校等)との交流はありますか。

A8 文部科学省「交流及び共同学習ガイド」及び三重県教育委員会の「特別支援学校における交流及び共同学習のガイドライン」に基づき、玉城わかば学園では、お互いの理解を深め、支え合っていることの大切さを学んでいくために、学校間交流と居住地校交流の2つの交流を行なっています。

学校間交流は全学部で行なっており、小学部は玉城町立下外城田小学校、中学部は伊勢市立城田中学校、高等部は三重県立明野高等学校と交流を行なっています。小・中学部は学期に1回程度、高等部は年に1回程度の交流を行なっています。

居住地校交流は、小・中学部で希望者される方に対して行なっています。現在、居住している地域にある小・中学校等の児童生徒と交流をします。希望者と同じ学年の児童生徒と学期に1回程度交流をします。

Q9 どのような部活動がありますか。希望すれば誰でも参加できますか。

A9 現在は、サッカークラブと和太鼓クラブがあります。サッカークラブは月~金の放課後と隔週の土曜日、和太鼓クラブは金曜日の放課後に活動しています。自主下校できる生徒、あるいは保護者の迎え等下校対応ができる生徒が参加しています。

Q10 高等部卒業後の進路先は、どのようなところがありますか。

A10 担任、学部、進路指導部の連携を図りながら、一人ひとりに応じた進路指導を行っています。

本校の卒業後の主な進路先は以下の通りです。

・一般企業(就労)

・就労移行支援事業所

・就労継続支援A型事業所

・就労継続支援B型事業所

・生活介護事業所

・障害者支援施設(入所)

Q11 玉城わかば学園高等部を卒業すると「高卒」と言えるのですか。

A11 「高卒」とは「高等学校卒業」という資格で、特別支援学校高等部を卒業すると「特別支援学校高等部卒業」という資格になります。

Q12 玉城わかば学園高等部を卒業して大学や専門学校に進学できるのですか。

A12 玉城わかば学園高等部卒業後、専門学校や障がい者職業能力開発校への進学は可能です。実際に、特別支援学校高等部を卒業して大学や短大に進学する人もいます。ただし、「大学入学資格」はあっても「大学受験資格」があるかどうかは、大学側が定めることとなっています。玉城わかば学園高等部は、知的障がい者に対応した教育課程を編成しているので、大学によっては受験資格とならないこともあります。なお、「高卒認定」(旧・大検:大学入学資格検定)も「高卒」ではなく、試験を受けて認定されると「大学入学資格」がもらえるというものです。高等学校や特別支援学校高等部を卒業して、既に大学入学資格を得ている場合は、「高卒認定」の試験を受けることはできません。

Q13 就労に向けて、どのようなことを学習しますか。

A13 毎日の学校生活では、挨拶や身だしなみ等働く上で大切な基本的な生活習慣はもちろん作業学習、進路学習に働く姿勢、意欲、態度等必要なことを学んでいきます。また校内実習や現場実習、進路見学会等、自分の特性に合った進路先を考えていきます。

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