三重県立盲学校

進路をみすえた自立活動の取り組み

3 まとめ

・初年度は3人の生徒で始まった自立活動・作業の時間が、一昨年度は全体の人数が11人に増え大きな集団と小グループ、両方での活動を行うことができた。集団での話し合いの活動では、最初はなかなか意見が出てこなかったが、回を重ねると自分の意見を言ったり仲間の意見を聞いて参考にしたりする態度が育ってきた。

・グループに分かれての活動ではリーダーを決めて作業を行うことで、友だちの意見を聞きリーダーを中心にして作業を進めていくことが少しずつできるようになった。また、集団の中での全体に対する指示を聞いて行動する機会が増え、個別の授業では得られない力も少しずつついてきた。

・いろいろな形でものを作りそれを売って利益を得るという流通の過程が、個々の理解度に合わせてわかるようになり、その上に私たちの生活が成り立っていることを体験することができた。

・仕事を分担して行うことで作業の能率が上がること、また難しい行程を分担することにより、協力して1つの仕事をすることができることを生徒自身が体験により学ぶことができた。同時に丁寧に素早く、間違いなく続けることの難しさや、卒業後の仕事につなげていくためには、たくさん課題があることがわかった。

・時間をかけてしっかりと、お金の選別の仕方やおつりの計算の仕方を学んだり、接客の時の言葉使いや声の大きさ商品の渡し方を練習したり、ボールペンなどの組み立てを何度も繰り返し手指の巧緻性を高め細かな作業ができるような取り組みも引き続き取り組んでいる。

・このような集団の中での活動により、マンツーマンの授業では気付かなかったひとり一人の課題も見え、個々での自立活動の授業の充実にもつながっていった。


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