リサイクル品の販売には回収・選別・修理・袋詰め・値段付・販売の作業過程が含まれ、これらの作業を通して、集団で話し合い、役割分担や時間配分、手順、準備するものを決定し、協力して1つのことを成し遂げられる。
文化祭後から3学期
文化祭での活動を利用して行った。事前に保護者に連絡をしておき、文化祭当日に回収コーナーを設けて行った。リサイクル品を持ってきていただいた方には自分たちで考えた言葉を点字と墨字で表現した感謝カードを感謝の言葉とともに手渡した。また、文化祭の保護者のリサイクルバザー「びっくり市」で売れ残った物品も回収し高等部のリサイクル活動に利用した。
話し合いを行って、分類・値段付け・グループで売るもの等を決定するという流れで行った。最初に多くの商品を種類ごとに分ける作業から始めた。まず、リサイクル品を一つひとつ確認し衣類、食器、玩具、文具、食品、本、鞄などに分類した。使い方がわかりにくい物もあったのでグループで話し合い、必要に応じて説明を行いながら進めた。不良品がないかどうかの確認も行った。
種類別に分類した商品を確認しながら値段を決め、タグに金額を書いて貼る作業を行った。小さなものはいくつかまとめたり、素材や汚れ等を確認しながら値段を決めた。日常での買い物の経験が少なく、リサイクル品の価格を設定するのが難しかったため、値段を決める時には指導者の助言も必要であった。
販売方法をどうするかの話し合いでは、移動販売という意見も出たが、重い商品もたくさんあったため作業室の大きな机に並べて販売を行うことになった。商品が見えやすい、手に取りやすいように考えて並べ、商品の説明を行うことなどを確認し、昼休みに販売を行った。会計や袋詰めの担当は計算や袋に入れるスピードが間に合わず長い列ができた。
回収前の感謝カードの作成から販売まで、生徒が自主的に取り組めるように企画段階から話し合い、生徒同士が話し合いながら内容決定をしていけるような支援を行った。
いろいろな種類の物品が集まり、その物が何か、何に使うかを確認し、種類別にそれを選別するのにとても時間がかかった。商品の金額を決めるための話し合いを行ったが、商品に対してふさわしい値段がわからない生徒が多く、一部の生徒の話し合いになった。
リサイクル活動のおおまかな流れを理解し体験することができた。