「生徒がおこなう現場実習のありかたと、教員の技術向上のための研修のありかたについて。」
昨年度からの生徒の現場実習の行い方についての検討、これに加えて、教員が啓発活動や、現場での研修をどのようにおこなっていくかについて研修した。
生徒の実習においては、多様化する卒業後の就職をにらみ、基礎実技だけでは身に着けることの難しい技術をいつ・どのような二間をとっておこなうか現場での対応能力の有無を見分けながらも、個人にあった実習となるような選定方法を教員全体で共通理解が取れるような形づくりを目指した。
現在支援部の方針として、1年時に施術所などの見学、2年時より現場実習、3年時には進路先を踏まえた現場実習をおこなっている。
1年時における見学実習では、少人数で複数件おこなっているため、生徒の欠席が生じた場合などの取り扱いが課題としてあげられた。
今後の運営として、見学実習の日程を7月中に県所有のリフトバスを利用するなど、学年全体あるいは理療科全体としておこなっていく方向性が確認された。
また、1・2年で3年生の実習に治療をおこなわない補助的な役割で参加することにより、実習の内容についての理解を深めることができると考え、今年度実践された。
現場での実習には基礎実技に加え、応用的な実技の能力が必要となる。 2年時に現場実習をおこなう場合においては、基礎実技の学習途中であり、疾患に応じた治療につなげていくことは難しいと考えられる。このため、実習先にあわせての、疾患に応じた治療法を学んでおく必要があり、どのようにおこなっていくべきかを検討した。
現在は理療科の支援部、担任を中心とした個別の指導がおこなわれているが、今後の課題として、内容や時間の取り扱いについても引き続き考えていかなければならない。
生徒においても多様化しており、社会経験を積ませるための実習の必要性などもあげられた。これについても理療科全体の共通理解としておこなうべきであるという結果の元、実習先を理療に関することだけに限ることなく実践した。
生徒の実態に応じて日数や、学期中におこなうかの問題なども含め、どの時期におこなうことが良いのか検討した。
今年度おこなわれた複数人参加の実習などは、下学年が実習の流れを知るためにも有意義で、今後もおこなっていく方向で確認された。
また個別におこなうものとして、就職先を広い視野で捕らえられるよう、実習先の幅広い選定も検討された。
成績が不振なものに対しては、個別の補修や、課題を与え、担任や科目担当とも協議し、長期にわたる実習は避けるなどの方法で実習に参加していくことへの共通理解を深めた。
生徒がおこなう現場実習については、生徒の実態を見極めるための情報交換を蜜におこない、共通理解の下で今後も積極的におこなっっていけるような体制作りを取ることが確認された。
教員がおこなう施術による啓発滑動については、これを通して、理療に対する理解、盲学校に対する一般の方々の認知度を深めることにより、今後の進路先の開拓へとつながっていくと考えられる。今後もこの取り組みについて精査しながらも継続していくことを共通理解した。
これからの研修については、今後多様化する理療に関する職業分野で、生徒に必要となってくる技術や、情報処理・保健の取り扱いなどについても、理解を深めていくための内容設定が必要になると考えられる。さらに、他校との交流も含め、理療技術の向上や情報収集など積極的におこなっていくべき手立てについて、今後の課題として引き続き検討することになった。