本年度、寄宿舎には小学部1名、中学部2名、高等部7名、高等部専攻科9名の合計19名の生徒が在籍しており、小学部生から高等部専攻科までと舎生の年齢層は幅広い。生活面に関しては、学齢期の舎生の指導を始めとして、成人舎生においても、日常的な生活支援を必要とする舎生がいる。さらに精神的な支援を必要とする舎生も多数おり、幅広い支援が求められてきた。
これらの状況をふまえ、舎生の社会的自立をめざして一人ひとりの実態に即した生活目標及び指導の手立てを検討し、一貫した指導体制を図った。
それぞれの舎生においての生活目標及び指導の手立てを職員全員が共有できるように「個別の支援計画」を立て、目標に向け、学級担任や保護者、本人と話し合った。中でも特に支援を必要とする学齢期の舎生には、支援の仕方について職員間に大きな違いがでないよう、一人ひとりの発達に合わせた「舎生の統一した指導」を作成した。「舎生の統一した指導」では、職員全員が共通意識を持ち日常生活において、より細かな指導を実践するために、新たに「経過と見直し」の欄を設け、11月に中間報告を行い、達成度を確認し今後につなげた。
○寄宿舎統合に向けて、障がいの多様化への対応や施設設備における情報収集を図るための施設見学(伊賀市社会事業協会盲養護老人ホーム梨ノ木園、上野点字図書館)を計画・実施し、情報を共有した。
○点訳ソフトや歩行指導についての知識を深める研修を実施することで、舎生の支援につなげた。
本年度は小学部1名、中学部1名の舎生を対象に「水曜日全体活動」を実施した。職員が自由時間の過ごし方についての希望を聞いたり、季節の行事に関係した物を取り入れたりして計画し、遊びの工夫へとつなげた。 対象舎生2名と職員2名がそれぞれ勤務に応じて活動を担当した。