三重県立盲学校

グループ別研修  歩行グループ

ガイドヘルパー養成研修ビデオを教材にして、歩行の初歩を勉強した。要点は以下のとおり。

ポイント

基本姿勢

  1. 手引き者は視覚障がい者の半歩斜め前に立ち、腕を自然に下げる。
  2. 視覚障がい者のひじに軽く手を触れて手引き者の位置を知らせる。
  3. 視覚障害者は手引き者の腕または肩を後ろから持つ(小児の場合は手首を持たせる)。
  4. 手引き者が半歩前に立ったまま、歩調をそろえて歩く。

 狭路

  1. 「ここは狭くなっています」と声をかける。
  2. 手引き者は腕を後ろに回し、視覚障がい者が手首を持って腕を伸ばす(距離をとること)。

 ドアを通るとき

  1. ドアの前で立ち止まる。
  2. ドアの種類を説明する(左右、押し引きなど)。
  3. 通り抜けた後、声をかけて止まってもらい、介助者がドアを閉める。

 階段昇降

  1. 手引きで、階段に対してできるだけまっすぐに近づく。
  2. 階段の手前で立ち止まり、「上がり」「下り」を伝える。
  3. つま先か白杖で最初の段を確かめる。
  4. 手すりがある場合は、手すりをしっかりと持たせる。
  5. 手引き者が一段先に立って歩く
  6. 階段の最後では、手引き者は大きく足を踏み出し、視覚障がい者のスペースをとるようにする。

視覚障がい者から一時的に離れる場合

  1. 壁や柱、ベンチなどのよりどころとなる場所に案内する。
  2. 離れる前に周囲の状況を簡単に説明しておく。

 座席への誘導

  1. 座席の種類を説明する。(背もたれの有無、高さ、キャスターの有無など) 
  2. 椅子の背もたれや座席に手を誘導する。
  3. 机がある場合はそれも知らせて、正面を向いて座らせる。

トイレへの誘導

  1. トイレの中の状況(手洗い場の位置、便器の種類、位置、向き、水洗レバーの位置、汚物入れの位置、鍵のかけ方など)を説明する。

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