*今年度は、視覚障がい者の歩行を見学したり、ハンディを伴う「歩行」の体験、7月の「公開講座」の準備・運営などを行なった。( 「公開講座」のレジュメ は、【別紙】)
曲り角で点字ブロックが消えているとき、石なのかブロックなのか、わかりにくかった。(→全盲のメンバーからは、「(ブロックが)なくなっても、そのことにこだわらずに、推測しながら進む」とのこと。さらに、出張の際には、あらかじめ、地図の様子を家族から聞いておき、もしわからなければ、通行人に尋ねる。測量では、実際の距離よりも交差点がいくつ目かとか、角の建物などを目安にしている。また、歩道はよく分かるが、車が通っていないとかえって分かりにくい。十字路とか曲り角は見当をつける、とのこと。)
目的地までのポイントを脳裏に描きながら、的確な「歩行」を行なう上で、道路の状況等の微妙な「歩行」環境―すなわち、風の流れ、(道路の)起伏や高低差、電柱の音の反響など―に、判断すべき要素があること。
また、点字ブロックを確認するには、ある程度の速度で歩くことが必要で、白杖や靴の裏で確認しながら歩くこと、などを教わる。
全盲の方の中にも、道路の端だけでなく、どちらかと言えば“中央より”を歩くなど、それぞれ歩き方に違いがあることを知る。
店内で品物を選ぶ場合、中には包装されているため取り出せず分かりにくかったりするが、白杖をもっていると、誰かが声をかけてくれて助かることが多い、とのことである。
(まだ慣れていないので不安が強く)ガイド役の声が大いに役立った。また、役割を交代して、自分が声を十分には出していなかったことが分かった。
白杖の使い方で、少し浮かしながら左右に振ると良いことを知った。
わずかな段差に危険を感じてしまい、へっぴり腰になってしまうことがあった。
がに股のせいか、身体がまっすぐ進まず、右や左に曲がってしまうことがあった。
頭の中に「地図」を作ることの大切さを知った。
・グレーチングの穴に白杖がささってしまい危険を感じた。
・犬の糞が落ちていないかどうかが気になった。
道路に沿って歩くことが難しく、知らない間に溝の上の落葉に足がのっていてひやっとした。