三重県立盲学校

平成18年度福祉グループ研修

今年度は障がい者自立支援法について学習することとした。わかりやすくまとめられているということで「教育関係者、学齢期の親のための障害者自立支援法、新QアンドA、最改訂版」を図書室に購入してもらい、参考とした。

具体的なサービスの内容は各市町村によって違いが出てくるであろうということで、10月以降、資料を集めて現状把握をしていくこととした。

第1回

自立支援法についての三重県の現状を把握し、今後のグループ研究の進め方をきめる。

第2回

障害者自立支援法新QアンドAを参考に補装具と日常生活用具の種目についての学習。

施設についての利用料について変更点を調べる。

本校在籍者の居住地を中心に福祉の状況を調べる方法をかんがえる。知りたい項目をあげ、アンケート形式の用紙を使い、資料や聞き取りで記入していく。

*項目

  1. タクシー券の助成について
  2. 歩行訓練の助成について
  3. 点字指導の助成について
  4. 福祉あんま券の助成について
  5. 医療費補助について
  6. 住宅改修について
  7. 障がい者福祉手当について
  8. 日常生活用具・補装具の給付一覧表
  9. その他独自の取り組み

第3回

各市町村の福祉の状況を問い合わせるために作った質問事項について確認しあう。

本校在籍者の市町村だけでなく、「市」については全市を対象として調べる。

冊子など資料があればいただく。

メンバーで分担して調べる。

具体的な情報があればメールなどを利用してみんなで共有していきたい。

第4回

1.各市町の福祉の資料とアンケートの結果を持ち寄って話し合った。

アンケート5〜8については、国の基準に準じているのでだいたい同じと考えられるが、対象者など一部違っている場合があるのでその都度確認が必要。

タクシー券の助成にはかなり差がある。

歩行訓練の助成は、市が歩行訓練士をおいているところもあるが、社会福祉協議会に委託してNPOの訓練士に依頼しているところもある。

福祉・あんま券の助成には二通りある。利用者だけが助成される形と治療院も助成される形のものがある。

点字指導についてはどこもなされていない。

名張・伊賀は4月以降変わるので現時点のものはあまり参考にならない。他の市町においても4月以再確認がいるだろう。

2.福祉グループの反省と課題

自立支援法に限ってだけでなく福祉についてはたくさんあるのでもっと幅広く学習する必要がある。

基本的な制度を知っておくことは大事だが、それだけでなく、いろいろな情報収集をして全体のものとしていく窓口となり、広げていくことが必要ではないか。自立支援法に限ってだけでなく福祉についてはたくさんあるのでもっと幅広く学習する必要がある。

生徒の状況を知って、その支援ができるようなグループ活動ができたらよい。

「福利のしおり」的なことや照会先、調べ方は、全職員が知っておくべきだ。そのためには年度ごとに学校として確実に「しおり」的なものは集める必要がある。

県内でもばらつきがあるので、進んだ市の情報を提供して改善してもらえるような取り組みができればいい。

視覚障がい者協会として要望していることを知っておき、盲学校としても活動していく必要があるだろう。

歩行訓練士は各市町で予算化して、おいてほしい。いくつかの市町合同でもいいのでその方向で考えてほしい。または、学校の職員として位置づけてほしい。


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