平成23年度 学校経営の改革方針
(明るく、楽しく、元気よく。 真摯に、謙虚に、誠実に)

三重県立盲学校


T 目指す学校像

○ 人権尊重の理念の下、一人ひとりの児童生徒の夢や希望を希求する教育活動を推進します。

○ 安心安全で、心が安らかになる環境に配慮した学校を創造します。

○ 教育的ニーズを支援できる、視覚に障がいがある人のための教育センター的役割を担う学校にします。


U 現状と課題

1 三重県における視覚に障がいがある人にとって、特別支援学校としての本校の役割は重大です。教育機関や視覚に障がいがある人を核にすえた社会構築のためのセンター的機能を十分に発揮する事が求められており、本校の持つ教育力のさらなる向上と結集が必要です。本校のすべての教職員が資質向上に努め、専門的能力の育成を図り、保護者や児童生徒及び社会にその成果を十分に還元する必要があります。

2 健康で明るく、穏やかで気持が和らぐ学校とするため、教育環境の改善を継続しなければなりません。また、乳幼児期の教育相談から卒業時の進路指導、及び卒業後の職業指導にいたる一貫性及び継続性のある教育姿勢が重要です。そのためには職員、児童生徒、保護者のコミュニケーションが大切で、相互間の報告、連絡、相談が円滑に行える組織作りが必要です。

3 児童生徒の健全な心と体の成長と、たくましく、誇り高く生き抜く力の育成が大切です。このため、教育計画の作成にあたっては児童生徒一人ひとりの願いやニーズに配慮した、教育支援計画やシラバスの充実が必要であり、教育指導内容について、児童生徒、保護者との課題の共有が重要です。高等部保健理療科及び専攻科にあっては、鍼灸、あんまマッサージ指圧の専門職としての人材を育成する学校として、技術や技能のみならず、社会のシステムやマナー等を修得させる必要があります。

4 視覚に障がいがある人の就労は極めて困難な状況があります。卒業後の生活を保障する進路開拓には、開拓のための不断の努力が重要であり、各行政機関との連携拡大や現場実習の拡大充実など、社会に対して視覚に障がいがある人への理解を進める取組が必要です。

5 特別支援教育が始まり、発達障がいのある児童生徒についても、盲学校としての教育支援の研究が必要となってきています。関係機関と連携しつつ、新しい教育課題について精査し、研究、研修を進める事が重要です。

V 中長期的な重点目標
(教科指導)

1 児童生徒一人ひとりのニーズにあった充実した教育支援計画、個別の指導計画を作成し、児童生徒の学習意欲の向上や基礎学力の向上に取り組みます。


(生活指導)
1 自立生活をめざした、社会経験活動に取り組みます。
2 児童生徒の健康指導の強化に取り組みます。

3 寄宿舎生が秩序ある健康的な社会生活を実行できるようになるための寄宿舎生活活動に取り組みます。


(進路指導)
1 児童生徒の学習活動支援や教育相談、進路支援の充実に取り組みます。

2 児童生徒を取り巻く福祉、教育、労働等の環境を認識し、社会に向けての改善活動に取り組みます。


W 本年度の行動計画
(教科指導)

1 児童生徒一人ひとりのニーズにあった充実した教育支援計画、個別の指導計画を作成し、児童生徒の学習意欲の向上や基礎学力の向上を図る取組

(1)児童生徒及び保護者と十分な相談をしながら、個々の実態に応じた効果的な教育支援計画を作成し、児童生徒の学習意欲の向上や基礎学力の向上を図ります。

(2)生徒の資格取得意欲の向上と成果を得るため、課外授業等を実施します。

(3)個々の児童生徒の効果的な教育を研究・実践する研究会や情報交換会を持ちます。


(生活指導)
1 自立生活をめざした、広い社会経験が得られる取組
(1)自立に繋がる校外学習及び現場実習を実施します。
(2)児童生徒の点字、歩行、情報処理等の指導の充実を図ります。
2 児童生徒の健康指導を強化する取組
(1)月1回以上、各学部において児童生徒の情報交換会を実施します。
(2)生徒会活動等と連携し、児童生徒の健康・安全に対する意識の向上に努めます。
(3)成人生徒の禁煙、減煙指導に取り組みます。
(4)スポーツ指導の強化に取り組み、体力向上に努めます。
(5)児童生徒の実態を把握し、メンタルヘルスに努めます。

3 寄宿舎生が秩序ある健康的な社会生活を実行できるようになるための寄宿舎生活活動の取組

(1)寄宿舎生が基本的生活習慣を身につけ、健康で安全な生活ができるように指導及び支援を行います。

(起床・就寝指導 歯磨き・洗面指導 食事摂取指導 排泄指導 入浴指導 掃除指導 洗濯を含む衣料整理指導など)

(2)舎生会活動(総会・行事・花壇整備・除草作業など)を通して、日課、舎生心得など集団生活の中でのルールを守る指導を行います。

(3)学齢期の舎生が楽しくできる遊びの支援を行います。
(4)職員間の意思疎通を図り、寄宿舎生のコミュニケーション力の向上に努めます。

(進路指導)
1 児童生徒の学習活動支援や教育相談、進路支援を充実させる取組
(1)学部の連携を深め、小・中・高と連続した個別の教育・進路相談を実施します。
(2)就職先の開拓に努め、卒業生徒の卒業後のケアの充実に取り組みます。
2 児童生徒を取り巻く福祉、教育、労働等の環境の認識と改善を社会に求める取組
(1)関係団体を積極的に訪問し、視覚障がいの理解を広げる取組を行います。

(2)巡回公開講座、進路講演会、人権講演会等の実施により児童生徒を取り巻く環境の改善に取り組みます。


(組織能力の向上)
1 特別支援学校としての支援活動を充実させ、センター的役割を担うための取組

(1)情報機器活用、点字、弱視、歩行、視覚障がい、人権等についての研修を行い、教職員の資質や教育力の向上に努めます。

(2)公開講座の開催やホームページ等によりセンター的役割について、地域への理解普及に努めます。

(3)地域の児童生徒、保護者や教員との情報交換を行うため、サマースクール、プレスクール、乳幼児のための親子の集いを年間1回以上実施します。

(4)教育相談を積極的に実施します。
(5)発達障がいのある児童生徒への教育について研究を行います。

2 教職員、児童生徒、保護者間での意思疎通を図り、共通の認識に立ち学校経営を円滑に行なう取組

(1)生徒会活動等を活発化し、児童生徒の自治活動の向上を図ります。
(2)組織を見直し、教職員間の情報共有が円滑に行なえるように工夫します。

(業務の取組方針)

1 図書や視聴覚機器の充実、視覚に障がいがある人のための教育、生活支援のための設備・施設等の整備等、視覚に障がいがある人の教育や生活を支援する取組

(1)視覚に障がいがある人の教育のための教材、教具や生活関連支援機器を紹介するための展示ルームを整備します。

(2)ゆったりとリラックスが出来る読書環境の充実を図るとともに、読書を支援する機器(デイジー機器等)の整備を進めます。

(3)図書館サービスとしてプライベートサービス(テキスト化、朗読)を充実させます。

(4)視覚に障がいがある人の情報環境を保障するために、パソコンやソフトの整備を図ります。
2 学校組織の見直しと学校業務の効果的、効率的な推進を行うための取組

(1)組織改革プロジェクト会議を定期的に開催し、円滑な学校業務の推進が出来るシステムを創造します。

(2)よりよい学校経営を目指し、学校経営品質会議を開きます。
3 臨床実習を中心としたあんま・マッサージ・指圧、鍼灸に対する理解・啓発の取組
(1)実技力の向上に努めます。
(2)臨床実習棟の環境整備に努めます。

(3)臨床実習を通して患者様とのコミュニケーションを行う中で、盲学校への理解・啓発に努めます。

4 和やかで良好な人間関係を創造し、地域と繋がった楽しい学校づくりやPTAとの連携を強化する取組

(1)地元民生委員会と協働します。
(2)視覚に障がいがある人の困りごとを知っていただくための広報活動を行います。
(3)臨床実習を通して地域住民の理解を深めます。
(4)本校児童生徒とPTA、及び教職員が協働する活動を実施します。
(5)同窓会活動を活性化させます。