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学校評価報告書

(1)学校経営の改革方針における今年度の重点取組についての評価結果
項目 行動計画の目標・評価方法 達成状況・評価結果 具体的取組に関する成果や課題



1 生徒が学習に集中して取り組める環境づくりに努め、授業の充実をはかります。
(1)自律的な授業態度の育成を念頭に、生徒、教員、ともにベル着の徹底や生徒の私語の防止など授業規律を確保することで学習環境を向上させるとともに、必要に応じ本人との面談や保護者との連携を深めることにより、遅刻の防止や出席状況の向上を図るなど継続して授業の充実に努めます。
(評価法)授業の出席状況
・9月以降全校体制で取り組んだベル着の徹底は一定の効果を上げ、遅刻、早退、欠席者数の抑制につながる結果となった。
・卒業生を対象に学校の満足度・授業満足度調査を実施し、「やや満足」以上とする回答が75%を越え、目標を上回る数値結果を得た。
・生徒の授業満足度調査は引き続き高い数値となったが、実態との整合について慎重に検証を深める必要がある。
・ベル着運動を徹底して取り組んだ結果授業規律は目に見えて改善された部分があるが個々の授業では、依然として授業規律の確保が難しい例もあり、学校全体の取り組みとしてさらに深めることが課題となる。
2 総合学科の仕組みを活かし、必要な基礎学力を定着させます。
(1)教員間で積極的に授業見学をするなど授業の充実のために継続して行動します。
(2)全教職員で授業の様子等情報交換を密にし、成績不振者や課題のある生徒の把握に努め、各係間の連携を密にして指導・対応に当たるとともに、必要に応じ計画的に補習、課外指導等を行います。
(評価法)・授業公開週間の状況
    ・生徒の単位認定状況
・秋に授業公開週間を予定通り設定し学校評議員、PTA役員、保護者に公開した。
・授業担当者間の情報交換は予定通りには実施できなかった。個別に見ると学級において指導が行き届かない状態に至ったケースも報告され、今後の指導体制の再構築を慎重に進める必要がある。
・授業公開週間を設定したが、保護者の参観が期待したようには得られなかった。しかし少数ではあるものの参観者からは忌憚のない感想が寄せられ、授業充実のための示唆を得ることができた。今後さらに授業の充実のために公開を前提としての取組みを推進する。
・学年末の単位修得状況は昨年にまして厳しく、今後について楽観視できないものがある。学校経営の基本方針である「関係づくり」を「何が伝わったか」を鍵に各人が自分のものとしてこれまでを振り返り、生徒指導、学習指導の基本的な在り方についての確認と「わかりやすい授業」の展開についてどのように具体化していくかが今後の課題となる。
・非常勤講師も含め担当教員による教科担当者会議を機能させ、教員の横のつながりを強化する取り組みを進める必要がある。



1常に自己の在り方、生き方を考え、自ら課題を考え、自ら解決する生徒を育成します。
(1)服装・頭髪をはじめ身だしなみを整える指導を日常的に行うことで自己の在り方について考えさせるとともに全教職員一丸となった指導体制を確認し行動します。
(2)特別な支援が必要な生徒についての研修を深めます。
(評価法) 生徒の日常の様子で評価
     研修会の開催
・服装、頭髪を中心とする身だしなみの指導について、対話を重視して行ったが、特別指導措置の件数は昨年並みに留まり顕著な改善が見られなかった。
・校門指導・登校指導が連続して実施できない時期があった。
・頭髪服装の乱れが目につく傾向にある。校門での立哨指導や日常の声かけなど、今後継続して身だしなみを整える指導を推進する必要がある。
・校門指導・登下校指導・添乗指導などを含め、生徒指導のルーティーンワークの再構築が急務となっている。



1生徒理解を深めるとともに、一人ひとりが進路について深く考え、なりたい自分を描き、実現に向かって実行し、努力する生徒を育成します。
(1)進路決定について、進学・就職ともに第一希望による決定率80%以上を目指します。
(評価法) 進路決定状況で評価
・最終的な就職内定率は希望者の約93%に至り昨年に比べ大幅な改善を見た。特に学校斡旋を希望する生徒については全員内定を取り付け、一定の成果を上げた。
・学校斡旋を希望する生徒について全員の内定を取り付けたとはいえ、最終的な就職決定率が100%にならなかった状況は重く受けとめるべき結果である。本校独自のキャリア教育の視点や、「産業社会と人間」「総合的な学習の時間」の学習成果と進路決定の在り方について、慎重に検討を深める必要がある。総合学科として機能し、その上に立った生徒一人ひとりの進路実現の在り方について考える必要がある。



1「信頼」を軸に本校に係る全ての関係者との関係づくりに努め、地域とともに育つ学校づくりを進めます。
(1)平成23年3月鳥羽市内中学卒業生の本校への進学率40%以上を目指します。
(2)教育活動の全体像を効果的に地域に向け発信することに努めます。
(3)生徒、教職員、保護者に対し通信を発行し、情報発信をします。
(評価法) 最終的な本校への進学状況で評価
地元中学校へのインタビュー結果
・市内中学校を中心に情報交換の機会を密に持ったが最終的に定数割れを起こす事態となった。鳥羽市内からの本校への進学希望者の減少傾向が見て取れ目標達成には遠く及ばなかった。
・目標数値を達成することができず、結果的として定数を充足できなかったことはたいへん残念である。地元鳥羽市内の中学校から本校へ進学する割合は減少傾向にあり。今後更に連携を深め鳥羽市内中学校から本校への進学者数が40%を越えるよう仕組みを構築することが喫緊の課題である。

(2)組織の状態の評価結果
アセスメントから明らかになった状況


【各カテゴリー別】
(社会的責任):地域と連携をとりながら教科・クラブ活動に熱心に取り組む教員集団がある。
地域の持つ教育力を教育資源として活用できる環境にある。
(学習者等の理解):教員個々に生徒の状況把握に努めている。
(人材育成):教員間の相談や対話が進む傾向にある、授業公開が日常的に可能である。
(仕事の進め方):問題意識を持つ教員集団がある。事務室は施設の改修や維持管理について迅速に対応している。
(情報の管理と活用):校内に情報共有の仕組みがある。個人情報の管理についての意識が高い。
(活動結果):地域との関係が良好な状態にあり、協力を得られる関係にある。
【総括】
・個々の教育課題について、解決に向かって協力して取り組む教員集団がある。総合学科への改編を通して、地域とのつながりを持ち、地域の中心となる学校として存在している。その結果として地域の学校に対する協力は得やすい環境にある。


【各カテゴリー別】
(校長のリーダーシップ):学校長のビジョンの職員への浸透を一層図る必要がある。
(学習者等の理解):仕組みはあるものの組織的な展開が弱い、情報を共有し対応する仕組みが弱い。
(実施計画の策定):教員個々の実施計画についての理解と共有の程度が弱い。
(人材育成):教職員の満足度が向上していない。リーダーシップの方向性が共有されておらずおのおのの取組みが具体的な改善に結びついていない。
(仕事の進め方):各分掌や学年間の連絡が徹底されていない面がある。相変わらず教員が問題を抱え込む場面もあり効果的な校務運営に結びついていない状況もある。
           総合学科の仕組みや特徴について、教員の理解が不足している。
(情報の活用と管理):データの収集が弱い。学校の方向性についての共通理解が弱いため必要なデータやその活用の在り方について明確になっていない。
(学校の活動結果):基本となる学校の経営数値が未だ設定されていないため教育活動の成果についての把握の仕方が弱い。各分掌独自に成果把握が行われ学校全体のものとなりきれていない。
【総括】
教育活動について様々な努力が教員個人レベルにおいて精力的に重ねられているが、組織全体の取り組みになりきれていない。総合学科への改編を通して、本校の改革は大胆に進んだものの、その成果の把握の在り方について教職員間で確認が弱く、自己評価結果が必ずしも改善に結びついていないと感じる教員が多い。組織の状態にあったマネジメントが喫緊の課題である。

(3)学校関係者による評価結果
学校関係者評価から明らかになった改善課題





教員の総合学科に対する理解不足があるように思われる。総合学科の持つ仕組みや特色についてさらに理解を深め、機能を高める努力が必要である。
中学校の教職員の総合学科に対する理解が不十分であるように思われる。総合学科の特色や魅力を伝え切れていないのではないか。本校の教育活動について。その良さを伝え切れていないことは残念である。
学校はもっと「学校を開く」努力が必要である。当面は体育祭・文化祭・総合学科学習成果発表会など学校行事、また市民文化祭や地域主催の各種イベントを通じて地域とどのようにつながるか方策を検討してはどうか。
答志島の「ねや」など離島の持つ文化をはじめ、鳥羽市の自然・文化を資源としてもっと積極的に学習に取り込んでみてはどうか。
生徒の問題行動の深刻化について、教員がどのように問題意識を持ち、組織としてどのように対応しているのか見えてこない。教員が個々に危機意識を持っていても組織としての受けとめが弱いように思われる。市中での生徒に係る問題行動はさらに顕在化しているように思う。
生徒の問題行動に毅然とした対応が必要である。組織全体の問題としてとらえ組織としてきっちりと取り組んでほしい。
生徒との面談で強く感じたが、大部分の生徒が真面目に学習や部活動に取り組み、高い成果を上げている。にもかかわらず、そのことが地域に共有されず、生徒の問題行動等、本校の負の部分が殊更に喧伝されているような風潮さえ感じられる。本校の宝が地域の宝として理解・共有されるよう、学校として情報発信の在り方を検討し、再考する必要がある。
地域の教育力が効果的に活用されるということが総合学科の特色であったはず。今の鳥羽高は次第に地域から離れているのではないか。百年の歴史を持つ当校に地域は協力を惜しまない。総合学科に改編するときも地域は協力を惜しまなかった。今もそうである。鳥羽高は「地域とのつながり」という強みを活かしきれていないように思われる。
高校再編の動きもあり、鳥羽高のこれからをたいへん危惧している。鳥羽高校の教育活動の十八番は何か、改編から6年経つが見えてこない。それぞれの学習系列における教育活動の活性化が必要であると感じる。
国際観光都市である鳥羽市の強みを学校の強みとすべきであると考える。ホテル業界をはじめリゾート産業との連携を強めた観光ビジネス系列の活性化を図ることが重要であると感じる。文化教養系列やスポーツ健康系列などそれぞれに意義はあるが、やはり立地する鳥羽市の基幹となる産業とのつながりを持った教育活動を望みたい。

(4)組織力向上のための取組(改善策)
次 年 度 に 向 け た 取 組
@国際海洋都市鳥羽を中心とする伊勢志摩地域の中核となる人材を育成し輩出するという本校の使命を果たすため、学校経営の改革方針をもとにした取り組みを推進する。全ての教育活動において、生徒が安心して学べる環境づくりに努める。
Aベル着運動を徹底して行い、授業の規律を確保し「授業の充実」に努めることで、学習環境を整え、基礎学力の向上を念頭に、それぞれの進路実現につなげる取組を強化する。
B生徒の学習意欲を高め、授業秩序を向上するための効果的な指導及び評価の在り方について具体的に検討し実施する。
C地域に信頼される学校となるため、地域に見える生徒指導に全員体制で取り組む。
D地域の中学校等にアンケートを取るなど、地域の本校に対する評価を活用しながら、地域に信頼される学校を目指すための取り組みを強推進する。
E創立百周年を鳥羽高校変革の年にするため、あらゆる方面でキャンペーン的取り組みを工夫し、展開する。
F組織の状態に応じた組織マネジメントに取り組む(学校関係者評価活動を通じて、評価結果を学校経営の改善につなげる仕組みづくりを推進する)。
G学校経営の改革方針をもとに課題解決に向けた対話を促進し、改善が当たり前に行われる活力ある組織風土づくりをする。

上記を次年度の重点的な取組とし、学校経営の改革方針を具体化するための諸施策を実行する。


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