キラリ★卒業生8 IT系列 「総合学科枠」で難関大学へ

 (2013.3.10/8:15公開)

 

 この連載の最終回です。
 名張高校・総合学科のカリキュラムを上手く駆使して、「総合学科枠」推薦で大学合格を勝ち取った実例です。もちろん、授業の取り方が上手かったというだけでなく、日常の授業をコツコツ頑張ってきた成果が、大きな目標達成に結びついたのです。 
 IT系列ということで、事前にパソコン(PC)が得意だったから選択したのかと思いきや、話を聴いてみると、実はそうではなかったことがわかり、二重に驚かされました。
 落ち着いた話し方でしたが、話の節々に、努力が実を結んだことによる安堵感と、ほのかな自信を感じることができました。

 

[紹介]
 花岡拓也くん 
 IT(インフォメーションテクノロジー)系列 / IT簿記部 
 名張市立名張中学校出身
 関西大学商学部へ進学<総合学科枠推薦>

 

[本人談]
 自宅に近い学校であったことが、最大の志望動機でした。
 実際に入学してみると、系列の多さや授業のとり方が何通りもあることに、予想以上に悩みました。それまで私は、インターネットは携帯電話の画面上でアクセスすることが多く、あまりPCを使ってこなかったので、将来のことを考えたらPCの基本的なことは知っておいた方がよいと考え、IT系列に決めました。
 名張高校の総合学科は、入学してから系列を選びますが、2年次から本格的に系列に分かれてからも、系列外の授業を一部選択できます。私は「総合学科枠」の推薦入試で大学に合格しましたが、高2の1月に合格した情報処理検定1級と、高3の9月に合格した全商英検1級の二つの実績で、出願要件を満たしました。英検合格は、国際系列の英語Ⅱやライティングの授業を取れたからできたことだと思います。
 進学する大学は、5つの専修を大学2年次までに一通り学んでから、3年次に本格的に選択することになっているので、少し名張高校に似ています。将来の進路は、大学在学中にじっくり考えて決めたいと思います。自分が頑張ってきたことを活かして、大学を選べたことが嬉しいです。名張高校を選んでよかったと思います。

 

 [写真は、本校内にて、花岡拓也くん]
(2013・2・20撮影)

 

 [写真は、本校・体育館前にて、学校祭のコンテスト写真用にポーズをとる花岡くん(中央)]
(2012.10.3撮影)

 

[編集後記]
 今回の一連のヒアリングは、時に一対一で、時に周りに同じ取材対象者のいる中で行われました。
 後者の場合、他人の取材の様子を聴きながら、「えーっ、すごいなぁ。」「お前、頑張ってたんだなぁ。」といった感嘆の声が上がる場面がありました。

 

 同級生の頑張りについて、(特別に親しい間柄ではない限り)知る機会が実はあまりないということが改めてわかりました。
 頑張った結果だけでなく、当事者にしか感じ得ないその過程での悩みなどは、同級生だけでなく、次の世代の後輩たちにも是非、共有してもらいたいと考えて、今回のこの企画を着想しました。

 

 情報提供してくれた皆さんには、心から敬意を表したい気持ちです。
 自分が主張できる部分、頑張ってきたこと等に対して、自制的に淡々と語る雰囲気には、聴き手として、どこか迫力と凄みを感じていました。
 人としての本物の格好よさは、このような姿なのかもしれません。

 

 名張高校に興味を持って、名張高校を選び、名張高校に入学して、そして名張高校を存分に活用してくれた皆さんに、心から拍手を贈ります。

  

[写真は、本校内にて、今回の取材に協力してくれた3年生(左から2人目が花岡くん)] 
(2013.2.20撮影) 




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