PTA寄稿 スポーツと食事8 最終
(2013.2.23/9:08公開)
[編集者]
ジュニア・アスリートフードマイスターの資格をお持ちの本校PTA役員の方からの、8回目の寄稿(最終稿)です。
前稿の内容の続きです。
食品の機能のうち、1次機能「栄養・健康の保持」に続く、2次機能、3次機能についてです。
また最後に、外食・中食での着目点についてのお話があります。
[寄稿者]
食品の機能について(続き)
●2次機能「おいしさ、食べる楽しみ」としての食事
「間食の役割」
一般的に、間食というと「嗜好品(おやつ)」のイメージが強いです。
「嗜好品」は心を豊かにする役割もあるので、なくす必要はありませんが、少量を楽しむ程度にとどめましょう。また、アスリートにとっては捕食としての役割や、持久力系の練習後の炭水化物補給、筋肉トレーニング後のタンパク質補給、食事で摂取しきれないエネルギーや栄養素の補給など、1次機能の役割もあります。
「適切に嗜好品を摂るために」
清涼飲料水:お茶代わりに飲むことで、気づかないうちに糖分の過剰摂取になりやすいです。
また甘さが強いと、のどの渇きが癒えにくく、飲み過ぎにつながる。
菓 子 類:食事に影響しない程度の量にとどめる。
●3次機能「機能性」としての食事
「水分補給」
補給の目安:運動前は、250~300ml
運動中は、15~20分ごとを目安に、1回あたり100~200ml
体重の増減からの補給目安量:
運動後の体重減少は、2%以内に
運動後に、体重が増えるほどは摂らない(フルマラソンの際も補給量は2~4L程度)
飲料水の種類
「発汗量:多、エネルギー消費量:少」の場合 →水+食塩
「発汗量:多、エネルギー消費量:多」の場合 →水+食塩+糖(スポーツ飲料)
※膨満感をもたらす炭酸や、利尿作用のあるお茶は不向き。
※おおむね1時間程度のウォーキングであれば、水で良い。
外食・中食の選び方について
中食とは、外食と家庭での調理の中間にあたるもので、総菜や弁当などを買って家で食べることをさします。
外食や中食の食事の特徴
→主食・主菜が中心でエネルギー過度、塩分摂取量が多くなりがちになります。
また、野菜不足になりがちです。
外食や中食で食事を摂るときに、意識したいこと
→主食・主菜・副食がそろっていること
特に野菜の取り方を工夫する
→味付けの調味料は、必要に応じて利用する
表示を参考にする(カロリー表示等)
以上のことが、基本的なことです。(実際の講義では、献立の作り方も少し学びました。)
今回で、アスリートの食事について終了します。
バランス良い食事を心がけて、良い体をつくり、好成績へとつながることを願っています。
ありがとうございました。
ジュニア・アスリートフードマイスター M.E
[写真は、本校・武道場にて、朝練習後、9時からの授業に備えておにぎりを食べる女子柔道部]
(2013.2.20/8:51撮影)
[編集者]
これまで8回にわたり、本校PTA役員のE様にご寄稿頂きました。
このことを活かして、本校の運動部がさらに発展していくことを念じています。
また引退後、卒業後も食事の摂り方の指針として、本稿のバックナンバーを振り返りたいですね。
E様、お世話になりました。ありがとうございました。