西村貴好氏の講演
本日午前、本校の職員研修で、西村貴好氏をお招きしてご講演頂きました。
氏は、一般社団法人「日本ほめる達人協会(『ほめ達』)」の理事長です。
演題は「ほめて伸ばす~子どもの力」、副題は「あなたのまわりには、ダイヤの原石がいっぱい!」でした。
10時過ぎから約110分、お話と質疑応答がありました。
本校職員に加えて、PTA,他校の先生方にもご参加頂き、70名が拝聴しました。
氏にとっては、高校の教職員に向けた講演は初体験とのことでした(PTA対象の講演は経験多数とのことでした)。
我々教職員は日常的に、高校生に対して「ほめる」「しかる」という手段を活用していますが、どちらかと言えば後者を多用しています。
氏は、「ほめる」ことの効果、成功例を紹介しながら、受講者への個人ワークやグループワークを併用して、熱意をもってお話を進められました。
印象深いお話、キーになる文言が多数ありました。
執筆者は、事前に「ほめることを推奨されている方の『しかり方』は、どのような感じなのだろう?」という問題意識を持ってお会いしましたので、次の言葉が心に残りました。
「『ほめ達』は、しかることを否定しません。」
「ほめるだけ、しかるだけのどちらもダメですが、ほめるだけは罪です。」
講演会場の、本校の総合棟プレゼンテーションルームに隣接する控室で、講演前にお話しする機会があり、すぐ前の第2グラウンドで練習しているソフトボール部の様子を見ながら、執筆者が
「学校教育における部活動の効用については、どのような考えをお持ちでしょうか?」
と質問したところ、
「めちゃめちゃあると思います。僕自身が高校・大学とアメフトに力を注いでいましたから。」
という回答を頂きました。
また
「学生時代は、理不尽さに耐える経験が必要です。この経験が無いと、社会に出てから困ります。」
という予想外のコメントを頂きました。
おそらく氏自身は、学生時代に体育会系のど真ん中にあって、ほめられることの大切さとしかられることの効用の両方を、肌身に触れて感じてこられたのだと思います。
その中で、自己啓発および組織経営の一手段として、「ほめること」に着目されたのだと感じました。
氏は44歳の起業家で、「他人に元気を与える色」というオレンジ色のネクタイ、紺のスーツを着こなし、本校到着後、満面の笑みで初対面の我々スタッフにまず握手をしてくださいました。
受講者一同、西村様のバイタリティーから元気を頂きました。
西村様、スタッフの植本様、ご多忙の折、名張高校までお運び頂き、ありがとうございました。
[写真は、本校総合棟プレゼンテーションルームにて、西村貴好氏のご講演]
(2012.7.23撮影)