野球応援2012
本日、本校野球部は、第94回全国高校野球選手権大会三重大会(参加63校)の1回戦を戦ってきました。
例年通り、生徒会の主導で応援団が編成され(今年は3年生有志に加えて新体操部が全員参加)、吹奏楽部も応援歌の演奏を行いました。野球部の保護者会の応援や、新聞部の取材もありました。在校生や卒業生、今春まで本校に勤務していたもと職員、この夏の教育実習生も応援にかけつけてくれました。
[写真は、津球場1塁側、試合前の名張高校・応援スタンド]
(2012.7.14撮影、以下同じ)
名張 000 002 110 00 4
津 101 000 020 01× 5
2時間半を超える熱戦でした。延長11回裏2死までです。
名張高校の安打は8本、失策は2でした。
津高校の安打は10本、失策は3でした。
2点を先取されましたが、6回表に主将の2点二塁打で同点に追いつき、7回表には副主将のセンター前安打で勝ち越しました。
このとき、スタンドの盛り上がりは最高潮でした。
相手投手は3人の継投で、当方の攻撃を凌ぎました。
本校は、主戦投手が完投しました。
終盤に長打を連ねられて失点する場面もありましたが、9回裏の投球で最高球速143km/hを記録し、速球で見逃し三振を取る好投を見せました。味方の守備の失策で走者をためてしまったイニングもありましたが、何とか無失点で切り抜けていました。11回裏は、先頭打者から2者連続死球を出し、走者を送られてから外野へ大きな飛球を打たれて、3塁走者がタッチアップから本塁に生還し、試合が終わりました。
試合中、控え投手が何度もブルペンで投球練習をしていましたが、最後は誰も練習しませんでした。チームとしての強い意志でした。
この試合の受け留め方は、さまざまです。
相手校は、この春の県大会出場校(本校は出場していない)であること、また練習試合では本校は相手校に敗北していたことを考えると、善戦でした。
●監督(試合直後)
「勝つことを想定していたので、負けたことは想定外です。」
●主将
「勝つことはできなかったけど、力を出し切りました。後悔はありません。」
●主戦投手
「めちゃめちゃ楽しかった・・。でももう少し、野球をしたい気持ちです。」
●前主将H(専門学校1年)
「いちばん感じたことは、今の3年生部員がとても成長していたということです。」
●前マネージャーH(大学1年)
「監督のしたい野球が、チームにさらに浸透した感じがします。」
最後に執筆者の感想を。
クラブ活動の運営は、どうしても顧問の善意・熱意に委ねられている部分があります(つまり勤務時間外の活動が主であり、職務の枠組みを超えているということ)。
野球部の場合は、部員数が30人を超える(本校では)大所帯であるにも関わらず、3年生から1年生まで顧問の先生の考えがよく浸透している印象を改めて感じました。顧問の先生の、献身的な取り組みの成果です。
今日のゲームの終了後にスタンド内で、3年生マネージャーが1年生部員を観客の前に並べて「これからこの子たちががんばります。本日は応援ありがとうございました。」と涙ながらに挨拶していました。その時の1年生部員の、悔しさにふるえているような表情が印象的でした。最後までクラブの一員として、ベンチに入っている選手と同じような熱い気持ちを感じました。
ここまでのチームをつくることの大変さを、改めて感じ入りました。大接戦を演じたことで、後輩部員は大きなモチベーションをもらいました。3年生部員は、大きな財産を後輩に残してくれたと思います。
津高校の次戦、ぜひ善戦を期待します。
観客席の応援はよく統率が取れていて、見習うべきことが多かったです。
本校にとっては、永く忘れられないゲームです。ありがとうございました。