ソフトボール部　2012年5月の活動

　（顧問執筆）

 

　本日、ソフトボール部は県総体（全国高校総体＝インターハイの三重県予選）を戦ってきました。もちろん、「単独チーム」としてです。
　結果は、以下の通りでした。

 

　名張　３－４　四日市農芸

 

　初回に無安打で先制し（スクイズ成功）、３回無死１・２塁から４番打者の中安打で２塁走者が本塁生還して「２－０」の時間帯をつくりました。
　しかし４回の守備で内野ゴロの失策をきっかけに走者がたまり、一挙に４点を失いました。
　「２－４」でむかえた最終回の攻撃で、先頭打者の主将が三塁強襲安打で２塁に進み、１死３塁とした後に３番打者が中安打を放って１点を返し、「３－４」と迫りました。

 

　最終的にはここで力尽き、９９分間のゲームが終わりました。

 

　３年生部員４名が引退します。
　名張高校は、一回戦敗退です。

 

　四日市農芸高校が二回戦に進出し（県１６強）、来週土曜日に熊野市で亀山高校と対戦します。
　四日市農芸高校は部員数（２７名）に恵まれていて、この数は私たち（９名）の３倍にあたり、その「束になった」声の力はすばらしかったです。

 

　試合後に挨拶に来た該校の主将に対して、思わず「対戦相手が、あなたたちでよかった。ありがとう。」と言いました。

 

　その真意は、「競り合い」を経験させてもらったということです。
　さらに言えば、このチームの集大成として「ここまでやれたんだ。」という跡を残すことができたことと、次の新チームに残る後輩選手に対して、「このプレーができていたら、先輩を勝たせてあげることができたかもしれない・・」という具体的な場面が散見したことの２つです。

 

　この一年間、該校とは全く試合をしたことがなかったので、懇意にしている他校の顧問の先生から色々と情報を頂いていました。
　その評価は、概して「名張高校よりも力は上。」というものでした。
　また「とても声を出す、元気のあるチーム」という評価もありました。

 

　もちろん伝聞情報に振り回されるのはダメで、アテにしてはいけないものであるということは重々承知していましたが、しかしようやく単独チームを組んだばかりの私たちよりも、大勢の上級生部員で継続して活動してきた相手校の総合力が上であることは予測できました。

 

　もし勝たせてもらえるシナリオがあるとしたら、まず先取点をもらって、守備では投手が打ち取った打球を確実にアウトにして、最後まで競り合う展開に持ち込むしかないと考えていました。

 

　このゲームプランは、ある程度は実践できたという自負はあります。
　最後は、守備の精度の差でした。

　

　試合後のミーティングで、３年生部員たちが口にしたのは「１年生が入ってくれたおかげで、私たちは公式戦に出場して、引退することができた。ありがとう。」「上野高校と合同チームを組んで、多くの試合を経験できたことに感謝している。」といったことでした。

 

　顧問としては、まだ気持ちの整理がついていない部分があります。
　「さぁ、次へ」という前に、このチームでできたこととできなかったことを整理するなどして、もう少し反省したいと考えています。
　僭越なことですが、「出場することに意義がある」だけで終わらせたくないという思いは、遂げられたのではないかと胸を張りたい気持ちです。

 

　昨年のこの時期、「次のチームは人数不足で試合ができなくなるが、来年はどのような形で最後の時をむかえるのだろう？」と、新チームの青写真が描けないまま、どこか途方に暮れていたことを思い出します。
　今はこのような形で引退をむかえられたことに、望外の喜びを感じなくてはならないと思っています。

 

　これまで名張高校ソフトボール部と練習試合（合同練習）をしてくださった中学校・高校・社会人チームの皆さま、ありがとうございました。

 

　上野高校ソフトボール部の皆さま、感謝しています。

 

　今月のここまでの経過と今後の予定を、書き出します。

 

　５月０３日（木祝）　練習試合は雨天中止　午前練習
　５月０４日（金祝）　午前練習
　５月０５日（土祝）　松阪、桑名西、高田高校と練習試合［於：高田高校］
　５月０８日（火）　　県総体の抽選会　主将が抽選［於：宇治山田商業高校］
　５月１３日（日）　　奈良情報商業、桑名西高校と練習試合［於：名張高校］
　５月１８日（金）　　県総体前の最後の日常練習で、セカンドユニフォーム着用
　５月１９日（土）　　県総体一回戦　［於：宇治山田商業高校］
　５月２１日（月）　　新チーム発足
　５月２３日（水）　　テスト週間のため練習休止（～６月５日）
　５月２６日（土）　　県総体二回戦［於：熊野市］　上野高校が二回戦から出場

 

　なお本日、伊賀管内のソフトボール部が存在する５校のうち、４校が県総体を戦いました。
　伊賀白鳳高校、名張西・名張桔梗丘高校（合同）、名張高校は敗退です。
　上野高校が来週、登場します。

 

　校内では、他のクラブの多くは来週金曜日から県総体を戦います。
　名張高校の部活動を、応援してください。

　

　［写真は、宇治山田商業高校にて、県総体を戦う本校ソフトボール部（守備側）］
　（2012.5.19撮影）