最後の合同チーム

 (ソフトボール部顧問が執筆)

 昨日、地元自治体主催の公式戦に出場しました。

 名張市ソフトボール協会主催「女子会長杯」です。

 人数不足のため、昨夏から活動している上野高校さんとの「合同チーム」としてです。

 場所は、名張市の八幡2号公園グラウンドでした。
 同じ校区内の高校との合同チームですが、お互いに引退を間近に控えて単独チーム編成をめざすため、これが最後の合同チームでの試合でした。
 合同チームとしては、昨夏以来67~68試合目でした。
 私たちを含めて、4チームが参加しました。
 私たち以外は、社会人チームでした。

 高体連主催の公式戦には出場に制約があるため、この地元の市民大会への出場は、合同チームにとって、非常に大切なモチベーション向上の機会でした。

 昨夏以来、これで4度目の出場でした。
 1回戦  名張・上野   5-6 名張フェニックス(7回)
 敗者戦 名張・上野  21-2 Mチーム(5回)
 過去3回とも準優勝でしたので、今回は何としても優勝したかったです。
 これまで私たちの「壁」になっていたエイトマンズ・レディースとの対戦を楽しみにしていたのですが、1回戦で敗れたため、果たせませんでした。
 1回戦の試合展開は、以下の通りです。

 2回裏に外野手のミスから先取点をあげられ、さらに3回裏にも打ち取った打球をアウトにできない状況が続いて加点され、一時「0対6」になり、あと1点を失ったらコールドゲームが成立する状況が続いた。
 最終回(7回表)の攻撃でヒットを連ね、相手守備の足が止まったことを見て盗塁などをからめて一挙に5点を取り、なおも1死2・3塁で4番打者に打席がまわったが遊直に終わり、続く5番打者も遊飛に倒れて試合終了。

 最終回の「驚異的な粘り」は、このチームで長く一緒に活動してきた最高の成果でした。 一方で、守備のミスの連鎖反応をなかなか止められない弱さが、結果として勝敗を決めてしまった「悔しい敗北」でした。

 もう、挽回する機会はありません。
 決勝戦で私たちを待ってくれていたエイトマンズ・レディース(今大会も優勝)には、私が直接関わった本校OGが3名所属していて、監督さんとも懇意にして頂いているので、後刻「高校生と試合がしたかったよ。」と言われました。また今春卒業したばかりのOGからも「後輩と試合がしたかったです。」と言われました。
 光栄なことでもありながら、申し訳ない気持ちでした。
 私たちには、その資格はありませんでした。
 この敗北は、永く記憶されます。

 ひるがえって、こんなありがたい試合経験を重ねてこれたのは、上野高校ソフトボール部のおかげです。

 私たちは、本来は、試合をする資格の無いチームでした。

 しかし多くの試合を経験して、多くの悔しい体験などを通してソフトボール競技の面白さや集団競技の中で仲間が結束することの強さ等を、学ぶことができました。

 今後、3年生部員はあとわずかな現役生活を、自分たちの技術向上と、新入生の勧誘などに費やすことになります。

 両校とも、現時点では、単独チーム編成に必要な人数(9名)のメドは立っていません。

 最悪の場合、「公式戦に出場できずに引退」の可能性があります。

 とても辛いことです。

名張高校のブログ

 なお今大会は、朝日新聞社が取材に来ていました。
 月末(あるいは来月末)の三重県内の伊賀版に、写真付きで報道されます。
 [写真は、大会後に取材を受ける合同チームの主将(本校主将)]
 (2012.4.15撮影)




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