H27入学式式辞(全日制)

満開の桜も、はや盛りを過ぎ、万物に生気がみなぎる、絶好の季節を迎える中、本日ここに、平成27年度全日制課程の入学式を挙行できますことは、誠に喜びに絶えないところでございます。

 本日はご多忙の中、多くのご来賓の方々のご臨席をたまわりましたことを、高い席からではございますが、こころよりお礼申し上げます。

 さて、ただいま本校全日制に入学された200名のみなさん、ご入学おめでとうございます。在校生と職員一同、今日の日を心よりお待ちしておりました。

 本日の喜びは、みなさんの努力によることは言うまでもありませんが、

いつも支えてくれた中学校の先生方の暖かいご指導と、陰ひなたでみなさんを、そっと優しくはげましてくださった保護者のみなさんや、周囲の人々のおかげであることを忘れてはいけないと思います。

本校は、大正5年に創立された名賀農学校をその始まりとし、名張高等女学校と統合され、今年で学校創立99年を迎えるとともに、諸先輩方のご活躍のおかげで、地元に大変愛され信頼されている県内でも有数の伝統校です。

その99ページ目に皆さんの名前が刻まれることに誇りと責任を感じて、高校生活を送って欲しいと思います。

そして、来年度には学校創立百周年という大きな節目を迎えます。皆さんが、本校を支える中心の学年である2年生になるときにちょうど百周年を迎えることになります。そのような意味でも、皆さんに期待するところは大変大きいものがあります。

 さて、本校での新しい生活に胸をふくらませているみなさんに1つのおはなしをしたいと思います。

 皆さんは元プロテニス選手松岡修造さんをご存じですか。あの、現在テニスの世界ランキング4位の錦織圭選手の師匠として、また自らも世界ランキングで自己最高46位を記録したことでも有名です。今、日本で一番熱い人の一人と言われています。

彼のことばにこのようなものがあります。「100回叩くと壊れる壁があったとする。でもみんな何回叩けば壊れるかわからないから、99回まで来ていても途中であきらめてしまう。」

これからの高校生活、努力しても、すぐには結果がでないかもしれません、しかし、決してあきらめずに努力をし続ければいい結果は向こうからやってきます。

 また、皆さんには無限の可能性があるのです。自分の能力に自ら限界を作ってしまうと、そこで可能性は止まってしまいます。自分の力を信じて、日々努力して下さい。

そのためには、まず規則正しい生活を送るなど基本的な生活習慣を確立させ、毎日の授業を大切にしてほしいと思います。高校は中学校に比べかなり専門性も高く、難しい内容もあります。しかし、将来の夢を実現させる第一歩は基礎基本です。この基礎基本を大切にして、毎日の学習を着実におこない、一つ一つ積み上げていくことです。明日から将来について考え、また地域に貢献できる人になるため、高い志をもって高校生活を送ってほしいと思います。

皆さんの夢を実現するために、わたしたち教職員は全力でサポートします。 

 保護者のみなさま、お子さまのご入学、まことにおめでとうございます。高校時代は少年期から青年期への移行期にあたり、成長と変化が著しいときです。お子様の努力の様子を、時には温かく、時には毅然として見守っていただきますようお願いいたします。

私たち教職員も、生徒一人ひとりの個性を尊重して、本校の校訓である「自律」「協調」「創造」をもとに、立派な社会人になるための勉学の場を作ってまいります。

しかし、これは学校だけでなく、家庭と地域の三者が協力して行う必要があります。保護者のみなさま、どうか、お子さまの自己実現と、本校のますますの充実と発展のために、ご協力いただきますようお願いいたします。

 最後に、私ども教職員一同は、お預かりするお子さまの高校生活を全力で支援することをお約束して、本日の式辞といたします。




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