健康について(雑学)

林 博明

 

 健康について、いろいろな書物を参考にしながら日常簡単にできる健康管理や体操などをちょっとした豆知識として集めてみました。

 

Health-care その1:ストレッチを習慣に>

 *疲れやすい、体がだるい、寝不足気味・・・そんな人はぜひストレッチを毎日の習慣に取り入れてみてください。仕事や職場の人間関係などでストレスを感じると筋肉が必要以上に緊張して血行が悪くなり疲労感や頭痛、腰痛などの症状が出てきます。そこで緊張した筋肉をストレッチすることによってリラックスさせると、体の疲れがとれるのに加え、筋肉中の感覚装置は大脳とつながっているので、脳の緊張もとれて頭がスッキリする効果もあります。

 効果的なストレッチのコツは、息を吐きながらゆっくりと行い、吐ききったら普通の呼吸に戻して動作を10

秒間止めること。どの筋肉が伸びているか意識しながら行なうこと。タオルなどを使ってやってみると体の硬い人でも楽にできます。大切なのは、疲れを感じたらその場ですぐ体を伸ばしてみること。やり方や順番を忘れても気になる部分を伸ばしていって「イタ気持ちいい」と感じるくらいが目安です。

 1、タオルを両手で持ち、ゆっくり頭上に上げる。(タオルを持つ長さは両腕を曲げたとき肘の内側が90度になるくらいがよい。)

 2、両腕を曲げながらタオルを頭のうしろへ持ってゆき、外側に軽くひっぱって10秒間キープ。肩甲骨の周辺が刺激されて心地よい。

 3、次は、片方の腕を斜め下に下げて10秒間キープ。次にその反対側も行なう。肩関節を柔らかくして、肩こりを解消する効果がある。

 

Health-care その2:口臭・その原因と対処法>

 *口臭といっても、食べたものや体調で自然に発生するものは、気にしすぎる必要はありません。水を飲んだ

  り、消臭剤などを使うなどで対処できます。ただ、注意したほうがよいのは、口臭の8割を占めるといわれている歯周病や虫歯などによっておこる口腔内の異常です。この場合はエチケットというよりは全身の健康に関わることなので早めに治療することが肝心です。主な原因と対策をあげてみました。

  ・原因その1:口の中の病気―においの正体は、歯垢や舌苔、虫歯から発生する揮発性硫黄化合物。

        :対策―虫歯は治療し、舌苔はガーゼで軽くぬぐい取る。歯周病予防のためデンタルフロスや歯間ブラシで歯磨きをする。

  ・原因その2:生理的現象―唾液の分泌が減り、自浄作用が弱まった状態。

        :対策―水分を口に含むことで解消。緑茶が効果的。唾液の分泌力を高めるためによく噛んで食べる。

  ・原因その3:食べ物、飲み物によるー食べ物のにおい成分が息と一緒に吐き出される。

        :対策―消臭剤を上手に利用する。アルコールには水分を。

 

Health-care その3:頭痛の原因とその対処法>

 *4人に1人はいるという「頭痛持ち」。慢性の頭痛ことで、風邪でもないので頭が痛くなり、繰り返し起こる

症状です。特に女性に多く、症状別にいくつかのタイプに分かれます。その中で最も多いものを2つあげて

ておきます。

・「緊張性頭痛」−首や肩の筋肉が緊張し血行が悪くなって起こります。毎日長時間パソコンで作業をする

人に多く、痛みは頭が締めつけられるような鈍痛があります。我慢できる程度のものが多いため、放って

おきがちですが対処法としては首や肩を温めたり目を時々休めるなど簡単な方法で軽減できます。こまめ

に対処するのがよいでしょう。

  ・「偏頭痛」−ストレスなど何らかの理由で脳の血管が収縮し、そのあと広がる時に痛みが起こります。頭の

   片側が起きていられないほどズキズキと痛み、吐き気や痛む直前に目がチカチカするといった症状を訴え

   るケースもあります。対処法は痛む部分を冷やしたり手で押さえるなどですが、ひと寝入りするのが最も

   効果的です。また、脳神経科や頭痛外来で偏頭痛の専門薬を処方してもらうのもいいでしょう。

 

Health-care その4:知っておきたい食中毒予防法>

 *最後に、まもなくやってくる梅雨のシーズンに向けて起こりやすい、食中毒についての予防法をあげておきたいと思います。食中毒には、細菌やウイルスなどの微生物によるもの、キノコやふぐなどの自然毒によるもの、ヒ素などの化学物質によるものなどがあります。そのうち、発生件数の最も多いのは微生物によるものがほとんどで、約9割を占めます。特に夏場は気温が上昇し湿度が高いため、微生物が増殖しやすくなるので注意が必要です。

  飲食店での発生件数は年々減少していますが、家庭での食中毒は報道されていないだけで、かなりの件数が発生しているとみられています。

  症状は下痢や頭痛、嘔吐といった急性胃腸障害が主体で、時に発熱やだるさといった風邪によく似た症状を伴い、菌によって症状が現れる順番が異なります。また、食べたあとすぐにではなく数時間から長くて数日後に発病するので、風邪と勘違いしてしまう場合もあります。予防には、手洗いを徹底すること。食べ物に菌をつけたり増やしたりしないようにすること。また、調理のときよく加熱して菌をやっつけることが大原則です。