2010年 標準古典 参考動画集 徒然草・方丈記(下鴨神社)編

以下の動画は、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が、ミレニアムプロジェクト「教育の情報化」政策の一環として、平成11(西暦1999)15年度(2003年度)にかけて開発された「教育用画像素材集」の一部です。この中から、「徒然草」「方丈記」学習の参考になる画像を紹介します。「教育用画像素材集」には、他にも学習の参考になる画像や動画がたくさんありますので、機会があれば、http://www2.edu.ipa.go.jp/gz2/list.htmlのページも訪問してください。なお、画像はすべてmpg形式になっています。

徒然草

双ヶ岡双ヶ岡[動画/320×240ピクセル/3.6MB]
兼好については、生年没年とも不詳です。「家集」によると兼好は、生前から京都の双が岡に墓を設けていたといいます。双が岡に立つと、京都の市街が一望できますが、まさに兼好が考えた隠遁と俗世の境界にあるという見方もうなずけます。


化野(あだしの)念仏寺化野(あだしの)念仏寺[動画/320×240ピクセル/3.2MB]
兼好法師の徒然草に、化野の露が消える時がないように、この世にいつまでも住み通すことが出来るなら、趣などない。人の寿命は定まっていないからこそ、妙味があるのだ、という一節があります。化野念仏寺は、たくさんの石仏群で有名です。


仁和寺仁和寺[動画/320×240ピクセル/2.3MB]
仁和寺は平安初期に創建されました。方丈記など仁和寺を紹介した文学も多く、源氏物語「若菜」には西山なる御寺として登場します。また兼好法師が仁和寺領内の双が岡山麓に寄寓していたと伝えられ、仁和寺の法師の話が書かれています。


仁和寺の法師仁和寺の法師[動画/320×240ピクセル/2.8MB]
徒然草第五十二段に、仁和寺のある法師が石清水八幡宮へ出かけ、麓のお寺だけお参りして帰ります。そして参拝の人たちが山の上に大勢登っていたが、なぜなのかと聞きます。なんと八幡宮は山の上にあることを、この法師は知らなかったというお話です。


出雲大神宮(亀岡)出雲大神宮(亀岡)[動画/320×240ピクセル/3.2MB]
徒然草の第二百三十六段は、出雲大神宮の前に据えてある獅子と狛犬が、背中を向けあっているのを、参詣に来た人が深いいわれがあるのだと思い、涙を流したところ、いたずらな子供が向きを変えただけのことだと説明され、拍子抜けするお話です。


方丈記

下鴨神社下鴨神社[動画/320×240ピクセル/3.9MB]
京都の葵祭りは、上賀茂神社と下鴨神社の祭礼で六世紀頃から行われていました。枕草子には、祭りが近づいて大人も子供も、準備にうきうきとする様子が描かれています。画像は国宝に指定されている下鴨神社です。


糺(ただす)ノ森糺(ただす)ノ森[動画/320×240ピクセル/2.8MB]
糺ノ森は、下鴨神社の参道付近の両側に繁っている森です。しかし葵祭りの頃には、緑が美しく初夏の太陽に輝きます。森には小さな川が流れていて、平安時代にも今と同じように子ども達の愉しい遊び場だったことでしょう。



* 「教育用画像素材集」のこの動画は「枕草子」説明のためのものですが、下鴨神社は「方丈記」の作者鴨長明と   大きな関係のある神社です。そこで、ここに掲載しました。