@  新しい始まり     随筆

『「木の自由」を考えながら』(教科書:P8)
木は自分の自由のために、他者の自由を必要とする。人間は時に自己の自由を手にするために、他者の自由を犠牲にさえする。     

『「私」という「自分」』 (教科書:P13)
他者がいなければ自己も存在し得ない。つまり私という自分は、他者によって生かされているのである。               
      

二・三   学習書P,9 から探してください。
 自らが移動できないものは、他者の自由を必要とする。
         (木の実には鳥や虫が群がり、花には蝶がとびまわるように。)
        それに比べて、人間はどうだろう?
         (自分の自由を満たすために、他者の自由を束縛しているのではないか。)
学習書P,10 から探してください。
  学習書 P、13 〜下の段の「語句の意味」から、探してください。
 
八〜
十二
 学習書 P、13〜p、15 から探してください。
十三
どちらかの文章を選んで、意見を書いてください。(3行以上を目標に)


A  小説を読む (一)   小説

『相棒』 (教科書:P27)
「もしよかったら、これからもずっといっしょにやってもらいたいんだ、わたしの相棒として。実は、・・・・最初から、そう頼むつもりだった。」木山さんが言った。「ここをドライバーたちに心から喜んでもらえるスタンドにして、お得意さんを増やしたいんだ。・・・・どうだい、手伝ってくれないか。」  

「ナイン」 (教科書P、42)
常雄も日陰に入れ。遠慮するな。これはキャプテン命令だぞ。』って。パレードのとき泣いていたのもうれしかったからです。自分たちは日陰なぞあり得ないところに、ちゃんと日陰を作ったんだぞ。このナインにはできないことは何もないんだ。そんな気持ちでいっぱいでした。     

学習書P、19から探してください。
「書き出し」をどうするか、小説家はずいぶん頭を使うそうです。
この小説も結末を考えると、「がっかり」から始まっているのは作者の工夫だと思われます。
学習書P、20から探してください。
学習書P、21から探してください。
学習書P、23から探してください。
五、で答えた内容を参考に、なぜお客さんが増えたのか、考えて答えてください。
十一

十四

学習書P29〜P36までで、探してください。
十五

まず、どちらかの作品を選んで、もう一度じっくり読んで見ましょう。
 
*「相棒」を辞書で引くと
、(かごを一緒にかつぐ相手の意味から)一緒に仕事をする仲間。という意味になり   ます
 
 チームでする競技っていいですね。チームメートの活躍を自分のことのように喜んだり悲ししんだり、個人競技にはない部分ですね。日陰を作ってくれたチームメートたちは、夕日に照らされて輝いていたのではないでしょうか。  



B  詩を味わう    
『そこにひとつの席が』 (教科書:P46)
…僕の左側に いつも空いたままでひとつの席がある 
『この世』 (教科書:P49)
…つまり この世には いろんな水たちが棲んでいる           
『永訣の朝』 (教科書:P52)
…わたしのすべてのさいはいをかけてねがふ              

一〜
 学習書P.41〜P,43から探してください。 
*「いつも空いたままで」のところに僕の気持ちがつまっているように思います。
表現上の技巧・・・表現する上での技術上の工夫。学習書P.45から探してください。
人になぞらえて表現する技法です。
七・八 学習書P45からさがしてください。
九・十 学習書P46「理解を深めるために」を読んでみてください。
十四 学習書P.50下の段を見てください。 *この言葉には、深い意味があります。
十六 好きな詩を一つ選んでください。 (気に入ったひとつのことばから選んでも結構です。)



C  言葉と生活   評論
『情けは人の・・・』 (教科書:P58)
…正しくは「情けは人のためならず」。情けを人にかけておけば、巡り巡って自分にはよい報いが来る、という意味である。   

『空虚なコミニュケーション』 (教科書:P69)
…これらのメッセージの送り手は、受け手がメッセージ通りに動くことを期待していない。

一・二  学習書P56〜58から探してください。
本来の意味を理解しましょう。(学習書P59) その上で、「ためにならず」とするとどのように意味が変わるか押さえてみましょう。
学習書の下の段のところからさがしましょう。 *この教材を通して、いくつか「ことわざ」の意味を確認してみよう。
七〜
十一
学習書P,65〜P,70から、探してください。
十三 *好きなことわざを探してください。

挨拶という漢字を覚えましょう。・・・両手(てへん)で無(ム)理や(矢)り三個食(ク)った(タ)(てへん二つ、ム、矢、ククク、タ)


D 創作の楽しみ     短歌と俳句

   『百代の過客しんがりに猫の子も』 (教科書:P94)

二、1 Aこの歌の意味をとらえた上で、推察して書いてみてください。
二、2、A 学習書の通釈(P,92)を読んで、記入してください。
二,3 「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。」を、ふまえた句です。
第一印象でも何度も読み返すうち味わいが出てきたものでも、とにかく気に入った歌や俳句を選んでみよう。感想については自由に気楽に書いてみてください。



E 自己を考える  評論

『孤独を友とせよ』 (教科書:P102)
…孤独を友とせよ。人が何か立派な仕事をするときは、必ず一人である。無意味で価値の無いことに時間を費やしているときは、たいてい、だれかとつるんでいる。    

『ブータンの時間』 (教科書、P116)
…ブータンの時間は、流れるようで、停まっており、停まっているようで、流れている。                                       

学習書、下の段の「語句の意味」のところを見てください。
二〜五 学習書P,107〜P,111から探し、参照してください。
この文章は題名にある通り「孤独を友とせよ」という論旨です。
「孤独」について、あなたの考えもまとめておきましょう。
漢字の書き取りの上の番号は、教科書のページ数をさしています。
学習書P,115〜:下の段から探してください。
九〜
十二
学習書P,115〜p、119から探してください。
十四 「孤独」か「時間」かどちらかを選んで、よく考えてみてください。


F  小説を読む(三)  
『こころ』 (教科書:P132)
精神的に向上心のない者は、ばかだ。」私は二度同じ言葉を繰り返しました。そうして、その言葉がKの上にどう影響するかを見つめていました。「ばかだ。」とやがてKが答えました。「ぼくはばかだ。」 Kはぴたりとそこへ立ち止まったまま動きません。彼は地面の上を見つめています。私は思わずぎょっとしました。      

教科書P,133をしっかり読んで、「お嬢さん」を巡っての「私」と「K」の関係をしっかりつかんでください。                               
二〜八 学習書・P、133〜P,144を読んで探してください。
これを機会に、いろいろと作品を読んでみましょう。
人間の内面を見つめるような作品が多いと思います。
今とは時代が違うせいもあり理解しにくい部分もあるかもしれませんが、時代を超えて共感できる部分もたくさんあると思います。

*夏目漱石の作品については、教科書の最後の方に(P,334〜342)文学史年表がありますので、そこから探してください。

                 

 



G 未来を見つめる  随想  
ワスレナグサ』 (教科書:P172)
…何も生み出すことのない、ただ流れてゆく時を、大切にしたい。慌ただしい、人間の日々の営みと並行して、もう一つの時間が流れていることを、いつも心のどこかで感じていたい。   
 

『食と想像力』 (教科書:P180) 
…質問されなければならないのは、私たちのほうなのだ。「あなたの家の猫が食べているその缶詰が、どうやってできたものなのか想像してみたことがありますか?」
      

学習書・P150・Eを読んでください。                        
学習書・P152・Rを読んで下さい。我々は、ふだんどんな時間の中を過ごしているか振り返ってみよう。
「そんなこと」とは、どんなことをさしているか、つかみましょう。(学習書・P152S)
十〜十三 学習書P155〜P160までで、探してみてください。         
十四 我々(現代に生きる人々)は、「ワスレナグサ」という題名の持つ意味を、もう一度よく受け止めなければいけないように感じますが、どうでしょうか?


H 小説を読む(一)  
『みどりの指』 (教科書:P188)
…「それでね、おばあちゃんはあんたにはわかると思うの、そういう感性がね。植物ってそういうものなの。一人のアロエを助けたら、これから、いろんなね、場所でね、見るどんなアロエもみんなあんたのことを好きになるのよ。植物は仲間どうしでつながっているの。」          

『ひよこの眼』 (教科書:P200)
…その男子生徒の目を見たとき、なぜか懐かしい気持ちに包まれたのだが、それがいったいどのような記憶から端を発しているのかが、私にはとっさに思い出せなかった  

 学習書・P167 D、「私」が、「不思議な地点」にいるという説明があります。
参考にしてみましょう。                                                                             
学習書・P167 Eを参考にしてください。
学習書P170を参考にしてください。
小説への感想ですので、感じたところを自由に書いてみよう。                                                
八〜十二  学習書P175〜P181まで詳しく記載がありますので、探してみよう。
                                            



I 詩を味わう  

『食事』 (教科書:P218)
…人間よりずっと下の方から猫は この世を見つめているんだと知った   
『こころ』 (教科書:P220)
…こころをばなににたとへん こころはあぢさゐの花              
『日本海』 (教科書:P222)
…悲しいなどのひまはないもうめちゃくちゃな雪である。

 学習書P188「理解を深めるために」を読むと、言葉が探せます。
                                                                                                         
学習書P188Dを参考にしてみてください。いろいろと想像を膨らまして解答してください。
「こころ」は、三つのものにたとえられています。この詩の三連それぞれで表現されています。
学習書P192「理解を深めるために」のところも読んでみてください。
詩の形式とは、文語か口語、定型詩か自由詩かで答えてください。
学習書P195「理解を深めるために」を読んで、言葉を探してみましょう。
十二」 学習書P194Aを読んでください。
十三 学習書P194Eを読んでください。
十五 好きな詩を一つ選んでください。主題を学習書から探して、記入しても構いません。


J 生への思索
経験の教えについて』 (教科書:P234)
…イソップの残した数多くの寓話から、人はそれぞれに教訓を読み取ることが出来るが、
物語全体を通して彼が説いたのは、経験を生かす知恵と言っていい。ここに語られているのは、ほとんどが、みじめで、愚かな失敗譚である。            

『おおるり』 (教科書:P260)
…裏の軒下で飼い鳥がさえずっているのを聞くと、つい、小鳥たちでさえもああして生きているのに彌太さんはもうこの世にはいないのだ、そう思ってしまう。
    
 

一〜五 学習書P201〜P205に詳しい解説があります。                              

 (参考) イソップ寓話より
 ロバがセミの歌うのを聞き、美しい声に魅せられ、その才能をうらやんだ。ロバが尋ねた。「そのような歌を聞かせるのに何を食べているのですか」「露です」とセミはいった。以後、ロバはひたすら露を待ち受け、飢えて死んでしまった。このように、生まれついた性質に反する望みを持つときには、それを達成することができないだけではなく、最も大きな不幸に出会うこともある。                                                  
                                                 
「汝自身を知れ」という出るデルポイの箴言と、『イソップ物語』とは、表裏一体を成していると言っていいであろうとあります。「汝自身を知れ」の意味とイソップが説いたところを答えてください。
八〜
十三
学習書P227〜P245に詳しい解説があります。

「おおるり」・・・山林に住む小鳥。背中と羽が瑠璃色で鳴き声が美しい。教科書の最初のところの写真にあります。
十四 学習書P234「理解を深めるために」参照に。

(参考)作者のエッセイ「一尾の鮎」
「私は短編小説を書くとき一尾の鮎を念頭に置いている。できれば鮎のような姿の作品が書きたい。無駄な装飾のない、簡潔で、すっきりした作品。小粒でも早瀬に押し流されない力を秘めている作品。素朴ながら時折ひらと身を躍らせて見る人の目に銀鱗の残像を留めるような作品。けれども、これは飽くまでも一つの願望で、そんな鮎のような作品が書けたと思ったことは残念ながらまだいちどもない。」                               

K 短歌と俳句   
『折々のうた』 (教科書:P274)
鮟鱇の骨まで凍ててぶち切らる    
木に花咲き君わが妻とならむ日の四月なかなか遠くもあるかな 

それぞれの俳句について、教科書の文章を読んでください。教科書通りです。
それぞれの短歌について、教科書の文章を読めば、言葉は記入できます。
 この問いに関しては、あまり難しく考えないで、松阪高校の通信制での学習を振り返る機会にしていただきたいと思っています。下の段のところを参考に、自由に書いてみてください。

*これまで提出されたレポートを見せてもらうと、「自学自習」という学習のスタイルでここまでたどりついたからこそ書けるのだなあという内容のものがあります。
担当者も読んでいて感動させられます。

通信制の学び方には、もうこれで終わりということがありません。
これからもみなさんそれぞれの学び方で、進んでいってください。