亀山高校 平成24年度「MIE
亀山高校が、平成24年度の「MIE職員力アワード」グランプリを受賞しました。
「MIE職員力アワード」とは
県庁、県税事務所、保健所、県立学校といった三重県職員が働く職場を対象にした表彰制度で、「仕事の成果を上げるための自主的な活動」に対し、知事が賞を授与するものです。簡単に言えば「県民のために一番がんばっている職場に与えられる賞」です。
MIE 職員力 アワード発表会のホームページ
http://www.pref.mie.lg.jp/GYOUKAKU/HP/award/h24award.htm
表彰された取組内容:「生徒の夢かなえよう!」
生徒の「未来」のために、24年度の最重点方針を「コミュニケーション力の育成」とし、学校生活のあらゆる側面から、以下のような、コミュニケーション力向上に向けた多彩な取組を行いました。
@全先生による面接指導
新たに本校オリジナルの「面接ノート」を導入して、先生全員で段階的な面接練習を行いました。各段階で一定回数の合格をもらうと次の段階にステップアップ。最終の第4段階は、学校中のどの先生にでも自分でアポをとって模擬面接をお願いできるという「武者修行方式」となります。先生のコメントが書き込まれた面接ノートは、生徒の記念品ともなっています。
A週番活動での1分間スピーチ
各クラス2名の週番が、早朝清掃の後、一か所に集まって週番集会を開き、その最後に1分間スピーチを行います。新たに「テーマ制」を導入し、「美しい人」「失敗から学ぶ」などのテーマから選んで話すことがルールとなりました。毎日2名がトライしています。
B「生徒指導の手引き」の導入
先生の生徒指導力を高めるため、生徒指導上の留意点を見える化した「生徒指導の手引き」を新しく作成し、全教員に配付しました。問題行動を減らし、生徒と対話する時間を増やし、お互いに対話から気付こうという狙いがあります。
Cその他挑戦的な取組群
◇生徒による市民向けパソコン教室
システムメディア科の生徒が講師となり、市民の方々にパソコンを教える取組で、講座の最初から最後までを全て生徒が取り仕切ります。
◇5日間のインターンシップ
インターンシップの日数は多くの高校で3日間以下にとどまっていますが、本校では地元の協力のもと、5日間連続で実施しています。
◇産業教育フェアへの出展
システムメディア科は、産業教育フェアに出展し、地域の方々との交流を深めるという視点から出展内容を企画しています。
◇高齢者との交流
総合生活科は、老人福祉施設への訪問、「一人暮らし高齢者の集い」への参加等を通じて、高齢者と積極的に交流しています。
◇学校説明会での生徒による説明
学校説明会(対象は中学生)においては、説明役を生徒が担う場面を数多く設定しています。
◇各種フォーラムでの発表
「みえの子ども白書フォーラム」「ヒューマンフェスタin亀山」などに積極的に参加させ、多人数の前で発表する機会を確保しました。
◇サマーキャンプへの青年リーダーとしての参加
小学生対象の3泊4日のサマーキャンプへ青年リーダーとして参加させ、地域に貢献するとともに、小学生との異年齢交流を図りました。
◇地域の方々との意見交換
人権教育に関して、生徒と地域の方々が意見交換する機会を設けました。
◇小学生との百人一首交流
隣接する亀山東小学校との間で、小学生と高校生が百人一首の真剣勝負を行う異年齢交流の取組を実施しました。
※取組成果
これらの取組を実施した結果、24年度は、就職試験の一発合格率が飛躍的に上昇し、就職内定率も100%を達成、また、生徒指導上の問題行動も大幅に減少するという成果につながりました。
受賞経過
応募総数は153取組あり、まず書類審査で上位8取組が選出されました。
その後、平成25年2月1日、「MIE職員力アワード発表会」の場で実施された上位8取組によるプレゼンテーションに基づき、知事・副知事が最終審査を行いました。
その結果、本校の取組が、最優秀賞にあたる「グランプリ」に選出されました。加えて、発表会への来場者の投票で選ばれる「来場者セレクト賞」にも輝き、「二冠」達成となりました。
なお、このことを受け、3月には、埼玉県で行われた全国大会に三重県代表として出場したところです。
知事コメント
私たちが感動するサービスというのは、一人ひとりに対して手間ひまかけて丁寧にやるサービスです。それによって私たちは心が高揚し、また明日への活力をもらうことができます。
今回の亀山高校全日制の取組は、まさに生徒一人ひとりに対して、教師のみんなが全力で、一人ひとりに手間ひまかけて丁寧に、生徒たちのことを思ってやってきた取組です。その意味で、感動を覚える、明日への活力につながる素晴らしい仕事ぶりの取組だったと思います。
今後に向けて
「生徒の夢かなえよう」
これは、本校教職員全員の合言葉です。
過分な表彰をいただきましたが、私たちはまだ現状に満足していません。
生徒の「輝く未来」を実現するために、教職員一丸となって、これからも努力し続けていきます