SSH第2回国内研修

 本校では最先端の研究を行っている施設等を訪ね、最先端の研究について学ぶとともに、自然科学分野における視野を広げる機会とすることを目的として、毎年夏休みに国内の大学や研究所、博物館等を見学する「国内研修」を実施しています。今年度は夏に実施をしましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により海外研修が中止となったため、2回目の国内研修を実施しました。
 12月26日には、九州大学応用力学研究所を訪問し、3名の先生から「海洋プラスチック汚染」、「気候変動と大気汚染のしくみ」、「高温プラズマ理工学研究センターQUEST」の講義や実習を受けることができました。どれも興味深い講義で、高校では学ぶことができない貴重な経験をすることができました。
 2日目はマリンワールドにおいて、九州の近海・外洋の展示を見学。午後は北九州科学館において、宇宙をテーマにした展示及び体験型施設の見学をしました。
 2日間の研修で得られたことを今後の探究活動や進路決定等に生かしてもらいたいです。
         

冬休み親子科学教室を開催しました

 12月24日(土)、伊勢市内の小学校5年生から6年生とその保護者40組を対象に、冬休み親子科学教室を開催しました。今年度の各部門のテーマは、物理が「ゼンマイカーをつくってみよう」、化学が「使い捨てカイロをつくろう」、生物が「生き物が出す不思議な光」でした。
 SSC(スーパーサイエンスクラブ)の物理、化学、生物部門では、2学期の初め頃からテーマの決定などの準備を行い、今年も各部門ごとに個性あふれる講座を行いました。参加者のみなさんの反応は良好で、小学生のアンケートからは、「よい経験になった」、「動画などで工夫してくれたりして、とても楽しく学ぶことができた」などの感想が寄せられ、このイベントを通じて科学を楽しんでもらえのではないかと思います。企画から当日の講師まですべて行ってくれたSSC部員も、本日の講座を通じて、子どもたちに教えることの難しさを知るとともに、自分たちにも実験の指導ができるという自信をもつことができたようでした。
     

表彰式・壮行会・2学期終業式

 2学期終業式とともに、表彰式と壮行会を行いました。今回も視聴覚室から各ホームルーム教室にライブ配信で実施しました。
 次の大会に進む皆さんは練習の成果を発揮し、頑張ってください。
 終業式では、校長から、前日まで広島へ2年生が修学旅行に行き、平和学習をしたことを取り上げ、戦争の悲劇を繰り返してはいけない、平和を願い一人ひとりが少しでもできることをする気持ちが必要、という内容の講話がありました。
 なお、写真のインタビュースクリーンは、本校の物品を取り扱う事業者から提供いただきました。今後活用させていただきます。

   

国際科学オリンピック強化講座(化学)を開催しました

12月10日(土)、名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所特任准教授の佐藤綾人先生を講師にお迎えして、国際科学オリンピック強化講座(化学)を開催しました。今年度は「蛍光と発光:分子と光が作る現象を理解する」というテーマのもと、本校生徒のほかに、鈴鹿中等教育学校の生徒も参加し、26名の生徒が熱心に実験に取り組みました。
午前中は蛍光色素フルオレセインやpH指示薬フェノールフタレインの合成を行い、蛍光の観察等を行いました。フルオレセインとフェノールフタレインは分子構造がよく似ているにもかかわらず性質が大きく異なることから、生徒は分子構造と性質の関係について学ぶことができました。
午後からは、発光物質に関する実験を行いました。内容はシュウ酸ジフェニルと過酸化水素が反応することで蛍光染料が発光するもので、サイリウム(ケミカルライト)ペンライトでも使われているものです。生徒は午前中の蛍光物質と比較し、蛍光と発光の違いを学ぶことができました。
その後、アシスタントとして来校していただいた本校卒業生2名から、大学生活や研究についてのお話をしていただきました。生徒は先輩のリアルな学生生活の話を聞き、卒業後の進路についてのイメージを膨らますことができました。

         

課題研究中間発表会

課題研究は本校のSSH事業のメインプログラムのひとつです。生徒は1年生の3学期にグループ分けとテーマ設定を行い、2年生のほぼ1年間で研究を行います。1学期の終わりに研究計画を発表する第1回中間発表会を行い、そこで受けたさまざまな指摘をもとに計画を修正し、夏休みから2学期にかけて研究を行ってきました。そして、12月8日(木)にこれまでの成果をまとめた第2回中間発表会を行いました。
発表会は感染症対策のため、いくつかの教室に分散して行いました。各教室では、2年生がこれまでの研究の成果を発表し、それに対して質疑応答を行いました。SS探究Ⅱ選択者は、すべての研究班がGoogleスライドで発表用のポスターを作成し、プロジェクターで映写しながら発表を行いました。また、SSアドバンス探究B選択者は、自分たちで作成したスライドを映写しながら口頭発表を行いました。1年生も2年生と一緒に発表会に参加し、これから取り組む課題研究へのイメージをつかんでくれたと思います。
今後、2年生は3月に行われる成果発表会(最終発表会)に向けて、追加研究とポスター修正など発表内容の改善に取り組みます。1年間かけた課題研究が充実したものになるよう今後も頑張ってください。
   

国際科学技術コンテスト強化講座(地学)を開催しました

12月3日(土)、筑波大学元教授の久田健一郎先生を講師にお迎えして、国際科学技術コンテスト強化講座(地学)を行いました。内容は地学オリンピックの説明、地学オリンピックの過去問題の解説および地質学に関する講座と、岩石標本の観察・スケッチ等の実習でした。今年度は本校生徒のほかに、四日市高校、神戸高校の生徒も参加し、総勢26名の生徒が熱心に学びました。今年度の地学オリンピックは来週から予選が始まります。今回の講座で興味をもった人はぜひ来年度にも参加してください。