一人ひとりの「生きる力」を育てる三重県立飯南高校総合学科

校長挨拶

校長挨拶

 

三重県立飯南高等学校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

本校は、昭和23年に三重県松阪北高等学校粥見分校としてその歴史をスタートさせ、平成30年度に創立70周年を迎えた地域の伝統校です。平成11年には、「地域の子どもは地域で育てよう」という理念の基、全国に先駆けて連携型中高一貫教育校となり、同時に普通科から総合学科に改編して、今日まで三重県の教育の最先端を走ってきました。

 今、学科改編当時と比べると、社会は大きく変化しています。情報通信技術が進歩し、交通や運輸などのインフラが整備され、日本のどこにいてもリアルタイムで世界とつながることができます。地方にいることが必ずしも不利ではない時代だと言えます。

 一方、今人間がしている多くの仕事がAIや機械に置き換えられるかもしれないと言われています。また、多くの地方で少子高齢化、過疎化が急速に進行しています。そんな中で、これからどのような社会を作ったらみんなが幸せに暮らせるのか、どのような経済の仕組みにすればみんなが豊かに暮らせるのか、実は世界中の誰もこの問いに対する「正解」を持っていません。

 このような時代には、答えが一つでない問いに対して、主体的に向き合い、多様な他者と協働して、「正解」ではなく「納得解」を作り出す力が求められます。

 飯南高校の所在する飯南・飯高地域は、美しい自然、長い歴史と豊かな文化を持つ素晴らしい地域です。一方で、少子高齢化・過疎化が進んだ「世界の課題の最先端」の場所の一つでもあります。飯南・飯高地域で、地域の課題発見・課題解決型の学びに、高校生が地域の大人や中学生と一緒に取り組むことは、まさに答えが一つでない問いに対して「納得解」をつくり上げる経験となります。そして、この経験は、「これからの社会で求められる力」を付けることにつながると考えます。

 

 本校は、「高校生が地域に貢献し、地域を活性化させる学校」として、生徒につけたい「生きる力」を次の四つに整理し、学校の目標にしています。

 「対話力」…地域に飛び出し、地域住民や職業人といった様々な立場の人々、世代を越えた人々の思いや考えを聴き取り共感し ながら、コミュニケーションできる力。

 「追究力」…地域の伝統文化や産業、魅力等について調べたり体験したりすることを通じて、課題や改善点を把握・整理する力。

 「創造力」…自らの技術を磨き、他者とかかわり合いながら、仮説を立て、地域課題の解決に向けた取組や活動を創造する力。

 「発信力」…地域課題を解決するための具体的な提案や活動等を効果的に発信する力。

 本校で、暖かい人間関係がたくさん築かれることを目指し、一人ひとりを大切に、成長を願って支援させていただきます。

 引き続き、保護者等の皆様、地域の皆様をはじめ、関係の皆様のご協力を賜りますようお願い申し上げます。

令和4年佳き日に 三重県立飯南高等学校 校長 西川俊朗

PAGETOP
Copyright © 三重県立飯南高等学校 All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.