平成23年度
学校経営の改革方針

T 目指す学校像(基本理念)

本校は、農業教育と家庭科教育の2つの学科をもつ専門高校として、普通教育と専門教育の充実に努め、専門技術者(スペシャリスト)を育成するとともに、心豊かな人間性を育み、地域社会に貢献する人材を育成する学校を目指す。

 そのため
1. 「農業」や「家庭科」への興味・関心を育み、それらの重要性を認識させ、将来のスペシャリストを育成するため、専門的な知識・技能の習得を図る。

2. 人権教育を教育の柱として据え、人権尊重の精神を培い、学ぶ生徒一人ひとりが輝く学校づくりを推進する。

3. 自然や環境を尊重する態度や能力を養い、環境教育を充実させるとともに、地域社会との連携を強化し、「開かれた学校づくり」を一層推進する。

4. 「農業」と「家庭」が協働して、キャリア教育、起業・ベンチャー教育の更なる充実を図り、社会で自立できる人間の育成を図る。

5. 生徒会活動や部活動など生徒の自主的な活動のさらなる充実に努め、心豊かな人間性と個性の伸長を図る。

U 現状と課題

   昨年度の各部・各学年の具体的な行動計画については、教職員の懸命の努力によりおおむね達  成し、多くの成果を上げることができた。その結果、学校全体として「学ぶ生徒一人ひとりが生  き生きとして輝く学校」「地域から期待される学校」になっている。また、中学生にとって「学 びたい学校」となってきており、平成23年度入学者選抜においては、前期選抜で多くの志願者 を確保できた。(前期選抜2.26倍)しかし、後期選抜においては(倍率に対する警戒感があ ってのことか)最終倍率が1.17倍となった。後期選抜まで視野に入れた本校への強い入学の 意志を持った志願者の確保が課題である。
  そこで、これまで取り組んできた「環境教育の推進」、「学校公園化事業」、「起業・ベンチャー  教育の推進」、「地域開放講座」の開講等を継続しながら、更に新しい方策を検討し、一層、「地 域に根ざした専門高校」「スペシャリストを育成できる専門高校」づくりに向けた取り組みを強 化したい。新学習指導要領に基づいた新カリキュラム編成の時期であり、目指す学校像実現に向 けて今後生徒たちにどのような教育を提供するかを確認すると共に、教職員のチームワークを更 に高めて、本校の更なる発展を推進していく。

1.農業教育の充実と発展に向けて

  平成15年度に学科改編し、4学科6コースとしてきめ細かな専門教育を実践してきた。そして、 環境教育、食農教育、起業・ベンチャー教育へと学習内容を深化させ、現代社会の課題に応える農 業教育を構築してきた。「マコモタケ」の栽培・商品開発、「みのりの丘マーケット」の店舗展開、 「温泉まんじゅう」の商品開発と「食の安全・安心プログラム」の普及活動、そして手作りの「自 然観察会プログラム」など地域と連携した教育活動を実践し、大きな成果を上げることができた。
  しかし、学科改編から8年が経過しいろいろな課題も見えてきた。その課題を確認し改善しなが ら更なる充実と発展を図っていかなければならない。言うまでもなく農業教育の特徴はその教材が 植物や動物などの生き物であり、栽培と飼育が基本である。この点を踏まえながら実験圃場や温室、 鶏舎などのより効果的な利用を推進しスペシャリストを育む農業教育の指導体制を強化したい。

2.家庭科教育の充実と発展に向けて

  北勢地区唯一の学科設置校、家庭科教育の拠点校として、伝統を重んじながらも現代社会に対応 した専門性と独自性を高める取り組みを展開してきた。その結果、広く地域・中学生・保護者から 本校の家庭科教育への期待が大きくなっている。現在、4つのコースを軸に専門教育の深化をはか る中で、地域と連携する取り組みや、福祉団体との協力、ボランティア活動、商品開発、他校との 連携、資格取得への道筋、専門学校との提携など多方面への取り組みを行っている。今後これらの 取り組みを一層推進するとともに、商品開発、商標登録などを農業学科と協働して積極的に取り組 みたい。
  また、昨年度に引き続き三重県高等学校家庭クラブ連盟の事務局を担当する機会を生かし、本校 家庭クラブ活動の更なる発展を図りたいと考える。

3.きめ細かな進路指導に向けて

  生徒の進路指導については、進路指導部と各コース、各学年が連携をはかり、生徒一人ひとりの 進路実現に向けて懸命に取り組んでいる。その成果として、就職希望者の殆どが希望先に就職し、 また進学面では、主に推薦入試、AO入試により各種の大学に進学することができた。今後更に一 層、生徒一人ひとりの進路意識を高めるとともに、生徒の希望する進路実現を図るため、指導体制 を強化していきたい。特に大学進学を希望する生徒への指導体制を確立し指導強化を図りたいと考 える。

4.自信と誇りの持てる農芸生に!  「挨拶は農芸の心!」

  地域の方やたくさんの来校者から、「農芸生は規律正しく、明るくさわやかで、元気な挨拶がで きる。」と良い評価を得ている。登下校指導や身だしなみ指導なども含め、全職員が共通理解のも ときめ細かい指導を一層すすめていく。

5.学力向上に向けた授業研究の充実

  昨年度、県教育委員会事業である平成22年度「新学習指導要領に対応した授業実践研究事業」 を環境造園科で受けて研究を深め、教職員一人ひとりの授業力スキルアップに取り組み、生徒の学 力向上に向けて一定の成果を得た。今年度も引き続き、公開授業(授業研究)を積極的に推進し、 教職員個々の授業力向上に繋げていきたい。

6.活力漂う農芸高校に!

  「活力ある学校」のためには、部活動の活躍が欠かせない。本校は、ラグビー部の活躍を筆頭に、 クラブの活動全体が、隆盛期を迎えつつあると言える。特に、最近6年は、文化部合同発表会を開 催し、文化部の活動を全校生徒が注目した。日頃のクラブ活動で育まれている人間性は、学校の教 育活動の中でも大きな位置を占めており、学校活性化の基盤ともなっている。
  また、体育祭、農芸祭、クラブ紹介等で果たされている生徒会の自主的な活動は、若者らしい躍 動感を学校にあたえている。引き続き、部活動や生徒会活動などの特別活動の意義を認識し、全職 員の協力の下、更なる振興を図っていきたい。

7.学校広報活動の充実

  今「高等学校が中学生を選抜する時代から高等学校が中学生からから選ばれる時代!」に変わり つつある。そんな中で、本校の特徴ある教育活動がよく新聞に掲載されたりテレビで取り上げられ たりしていることは、本校の取り組みに理解を得る上で非常に効果的である。また、学校説明会、 高校生活入門講座において、生徒が直接説明することも、有意義であり、更なる広報活動の充実に 努めていく。インターネットのホームページの充実も継続していく。

V 中長期的な重点目標

(教科指導)
1.基礎学力を充実させ、進路(就職・進学)を意識した指導に努める。
2.専門的知識を高めるため、専門教科の指導を強化する。
3.成績不振者を減らすため、粘り強い教科指導を行う。
4.農業・家庭・普通科が連携した教科指導の充実を図る。

(生徒指導)
1.制服を正しく着こなす指導など農芸高校生としての誇りを育む指導を行う
2.秩序ある学校の雰囲気を大切にし、挨拶と人を思いやる気持ちを持つ生活態度の育成に努める。
3.学校行事や部活動に積極的に取り組む態度を育む。

(進路指導)
1.進路意識を高めるとともに、一人一人の進路実現に向けた指導に取り組む。
2.企業との連携を深め、就職先の安定確保に努める。
3.本校で学んだ専門性を生かした進学ができるよう指導を強化する。

(組織能力の向上)
1.各種行事の計画・立案、調整及びその円滑な運営に取り組む。
2.人権教育推進計画の見直しを含めた策定を行い、その計画に基づき人権教育の推進に取り組む。
3.情報処理設備を活用し情報の共有や情報の発信に努めるとともに、情報教育推進のため情報処理 室が生徒にとって使いやすい環境となるよう努める。
4.危機管理体制の整備・徹底・充実を図り、充実した防災訓練を実施する。

(農 業)
1.農業教育を実践する専門高校として、専門教育の充実に努め、スペシャリストを育成するととも に心豊かな人間性を育み地域社会に貢献できる人材を育成する。
2.自然や環境を尊重する態度や能力を養い、環境教育を充実させるとともに、地域社会との連携を 強化し、「開かれた学校づくり」をいっそう推進する。
3.「家庭」と協働し、キャリア教育、起業・ベンチャー教育の更なる充実を図り、社会で自立でき る人間の育成を図る。

(家 庭)
1.専門科目の学習指導の充実を図る。
2.生活関連産業を担う将来のスペシャリストの育成をはかる専門教育を推進する。
3.起業家の精神を養うとともに実践的な学習活動を展開する機会を拡大する。

W 本年度の行動計画

(教科指導)
1.基礎学力を養成し、学習意欲の向上を図る。
(1)各学年団および進路指導部・教科と連携し、基礎学力テスト、進路模試を実施する。
(2)就職希望者・進学希望者のサポートの充実をはかる。
(3)教務通信を発行し、啓発に努める。

2.専門的力量の向上のため、コース選択説明会を充実するとともに、資格取得に取り組む。
(1)生徒一人ひとりが納得のいくコース選択100%を目指す。
(2)1年次より資格取得をすすめ、資格取得者数のべ1250名を目指す。
(3)学習環境の満足度85%を目指す。

3.低学力生徒へのねばり強い学習活動の促しを行う。
(1)成績不振による原級留置者0を目指す。

4.教科指導の向上を目指す。
 (1)満足度調査を実施し、教職員全体で結果を共有し、指導の改善を図る。

(生徒指導)
1.心を育てる観点で、月に一度の生活点検を行う。
(1)月に一度の生活点検を行い、合格70%以上、再点検合格100%を目指す。

2.マナーやルールを大事にする心を育てる。
(1)全生徒・教職員の80%以上が「挨拶できる」「言葉遣いが良い」と感じる学校にする。
(2)全教員の90%以上が生徒に対して声掛けを行う。
(3)遅刻指導を強化し、前年比20%減になるよう指導する。

3.学校行事や部活動に熱心に取り組む生徒を育てる。
(1)85%以上の生徒が学校行事を良かったと感じられるようにする。
(2)クラブ加入率を70%以上にする。

4.校内の連携を深め温度差のない生徒指導を行う。
(1)担任と生徒指導部の連携を強化する。
(2)生徒の問題行動の抑止に努力する。

(進路指導)
1.1学年から系統的に進路指導を行い、適切な進路選択、進路実現ができることを目指す。
(1)1年生では、勤労観と自己理解を深めるため、進路講話を3回以上実施する。
(2)2年生では、総合学習の時間を通して、自己の進路実現に向け自主的な行動がとれる能力を養い、全体の95%以上の生徒が就職、進学の意思決定ができることを目指す。
(3)3年生では、進路決定に向けて学年と協力し、進路未決定者0名を目指す。
(4)各学年とも進路希望調査を年1回以上行い、2・3年生は担任を中心に1回以上の個別面談を実施する。
(5)進路指導部広報紙「あすなろ」を学年ごとに発行し、情報提供に努める。

2.企業との連携を進める。
(1)3学年、各学科と連携し、過去の実績をもとに100社以上の事業所を訪問する。
(2)企業見学に積極的に取り組み、生徒が企業を理解し応募決定ができるよう努める。

3.専門性を生かした進学指導に努める。
(1)各学年と連携して、基礎学力の充実に向け、校内及び校外模試を実施し、全職員でその状況を共有する。
(2)各教科・学科と連携して進学課外を体系的に実施する。
(3)学年・学科との連携を強化し、四大進学希望者への早期指導に努める。

(開かれた学校づくり)
1.各種行事の計画・立案、調整及びその円滑な運営に取り組む。
(1)学校説明会・高校生活入門講座については参加した中学生、保護者に対してアンケート調査を実施し、満足度85%以上を目指す。
(2)農芸祭について生徒、職員、PTA役員にアンケート調査を実施し、充実度80%以上を目指す。

2.地域への情報発信としてホームページ等の運営と管理を充実させる。
(1)HPの充実を図り、恒に新しい情報を発信する。
(2)電子掲示板を活用し、生徒・教職員・来校者に情報の共有に努め、毎日運用する。
(3)情報教育の推進に努め、情報処理室が生徒にとって使いやすい環境づくりに努める。

3.PTA活動を通じ、積極的に開かれた学校づくりに取り組み、保護者との連携を図る。
(1)文書に加えて、HP・絆ネットによりPTA行事や保護者公開の学校行事等の紹介に努め、保護者教職員の共通理解・連携を進める。
(2)保護者と教職員の連携の核となる理事会をさらに充実させ、行事等の改善を図る。

(人権教育)
1.人権教育の充実を図る。
(1)生徒・教職員が様々な人権問題を正しく理解・認識するための取り組みを推進すること   を目指す。そのために、生徒向け人権学習講演会や職員研修を実施する。
(2)校内人権教育推進委員会において人権教育推進計画を作成し、実施することにより
   人権教育推進を目指す。
(3)公開人権LHRを設定し、人権教育に関する研究を推進する。

(危機管理)
1.危機管理体制の整備・徹底・充実を図る。
(1)危機管理体制マニュアルにより、危機管理の訓練を年間2回実施し、いざというときに備えられる組織運営を目指す。

(農 業)
1.生徒の意欲を高めるため、農業クラブ活動の推進と資格取得指導を行う。
(1)専門科目における資格取得実績者総人数を600名以上とし、将来の進路に向けた学習への意欲向上を図る。
(2)農業クラブ活動の更なる活性化を図り、県大会最優秀4つ以上、東海大会最優秀2つ以上、全国大会優秀賞6つ以上を目標とする。
(3)ハード面での学習環境の充実を図る。鶏舎の全面改修の完全実施、その他老朽化した施設設備の改修等を行い、学習環境での生徒の満足度80%以上を目指す。

2.インターンシップやガイダンス等に取り組み、将来の進路への意識を高める。
(1)将来の進路の視野を広げるため、企業展、大学、専門学校のオープンキャンパスやセミ ナー体験、インターンシップ等へ積極的に参加できるような環境を整える。また大学入   試に向けた補習授業、面接練習等進路指導部や学年団との連携を密に計画する。
(2)進路先の拡大、確保のための企業訪問を積極的に行う。
(3)納得のできるコース選択ができるよう、ガイダンスの充実を図り、満足度100%を目指す。

3.地域との連携を活性化し、地域開放的な取り組みを充実させる。
(1)地域から期待される農芸高校を目指し、各種イベントへの積極的参加、地域開放的な取り組みの充実を図り、参加生徒の満足度90%以上を目指す。
(2)「河小との合同田植え」「みのりの丘マーケット」「出前授業」などに参加した生徒の満足度100%を目指す。

(家 庭)
1.専門科目の学習指導の充実を図る。
(1)1年生及びその保護者に対してわかりやすいコース説明を実施し、納得のいくコース選択100%を目指す。
(2)2・3年生の生徒は各種コンクール、ショーに1つ以上出品するよう指導する。
(3)進学に向けた専門知識の充実を図るため、進路指導部や学年との連携を密にし、対象者に補習授業を行う。

2.生活関連産業を担う将来のスペシャリストの育成をはかる専門教育を推進する。
(1)地域連携等に関わった生徒の満足度90%以上を目指す。
(2)家庭クラブ員にアンケートをとり、充実度90%以上を目指す。

3.起業家の精神を養うとともに実践的な学習活動を展開する機会を拡大する。
(1)将来の進路希望を決定することができた生徒85%以上を目指す。
(2)専門科目における資格取得をすすめ、更に上級資格の取得に取り組む。資格取得者延べ400名以上を目指す。
(3)3年生に対して、社会的マナーに関する個別指導の機会を、一人2回以上持つ。

4.教職員の専門性を高め、指導力の向上に努める。
(1)教員が各種講座や研修会へ1回以上参加する。


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